【飛鳥】 明日香へ [奈良]
【2014年2月9日(日)】 16:20 伊勢・奈良の旅13
當麻寺の拝観を済ませ車に戻り、この後の予定は入れていない。
あまり長い時間を掛けて巡ってしまうと老夫婦も疲れるだろうとか、歩みが遅いので予定も押すだろうと何も入れていなかったんです。
さてどうしよう。。。時計に目をやると15:50を指している。大和高田バイパスを走って橿原方面へ向い、今井町の街並みを観に行くか、橿原神宮へ行くか、それとも、、、と地図を眺めると「明日香」の文字が浮かび上がる。こういう時の私の頭の勘ピューターはとんでもなく計算が早く出るものなんです(これだけは自慢出来るのかもしれませんが、生活には全く役に立ちませんけどね)。
明日香、、、ロマン、、、古墳、、、石舞台!
事前の予備知識で「石舞台古墳は道路からも眺められる」という紹介記事を思い出し、私も老夫婦も行ったことが無い「明日香」を告げてみると、母から「そこへ行こう」の賛同を得られ、それならばと車を東へ向きを変えるのでありました。
【石舞台古墳(いしぶたいこふん)】
無料駐車場に車を止めて公園の入口まで行ってみると、見学時間は17:00までと書いてあり、それじゃと250円を支払って石舞台古墳を見学です。
大きな石がドーンと置かれている。
石舞台古墳は7世紀頃に作られた石室古墳で、当初は盛り土があったらしいのですが、風雨等により徐々に土が流れ、写真の大きな石の上部が剥き出しになり、大きな石は舞台のようになっていたことから「石舞台」と名付けられていたんだそうな。1933年から発掘調査が始められ、墳丘や外堀があることが発見され、元々あった古墳(6世紀)を壊して作られたと判明。
誰の墓なのかわからないそうで、ただ江戸時代頃からこの古墳は蘇我馬子の墓ではないかと伝えられている。
蘇我馬子が生きていた時代には、穴穂部皇子、推古天皇や厩戸皇子。。。そう言えば厩戸皇子と聖徳太子は別人で、聖徳太子とは蘇我馬子である、、、なんて伝説もあるそうですが、聖徳太子は本当に存在したのでしょうかねぇ?
石室には説明をしてくれる係の方から、石舞台古墳を詳しく教えていただけます。途中で親子連れのグループが来られてからは即席の社会科授業のようになっていて面白かったというか、あまりにも質問(子の母から)が多く説明が途中で終わってしまい、最後まで聞くことが出来ず石室内から退出。
30分程見学をして車を走らせるも道を間違えてしまい景色は段々畑
先に行く車の方向を追いかけ、着いて行くように車を走らせると地図に高松塚古墳とある。それじゃと車1台やっとの道路に入り「高松塚古墳」の案内板を見付けて見学。
【高松塚古墳(たかまつづかこふん)】
数年前までは石室内を保存するための装置がいっぱいあったんだそうですが、現在の塚は復元されています。ぐるっと塚を回って、あっちがトイレかな?と近付くと「高松塚壁画館」と書いてある。
開館時間は17時までで入口は「閉館」の札が掛かっている。今の時刻は16時45分。受付に声を掛けると15分で見学していただけるなら入館OKですよと言われ、250円を支払って見学させていただきました。
中はそれほど広くはなく、サッと観てしまうと10分も掛からないような感じかな。それでも壁画の写真や復元壁画があって、太古から死に対する敬いを壁画に込めて埋葬されたのでしょう。このような美しい壁画が残る古墳石室は少なく、実物の壁画は国宝なんだとか。。。発掘後の大発見でニュースにもなった高松塚古墳ですが、高湿度の石室保存で何度と保管の失敗(雨水の流入等)を繰り返し、今では別室に壁画が描かれた石を取り出して保存されているんだそうです。
高松塚は副葬品に「海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)」も発見され、飛鳥に宮殿を営んだ天武天皇ゆかり深い方が埋葬されたお墓ではないかと思われています。【8世紀初頭造営】
高松塚古墳は石舞台古墳も含む「国営飛鳥史公園」に属され、他にはキトラ古墳も含まれる公園で、私が停めた駐車場は民間駐車場(無人で料金箱に100円を入れる駐車場)だったらしく、この駐車場に来られる人は数少ない貴重なお客さんかもしれません。だって「えっ、ここ入るの?ここを曲がるの?」と思ってしまうのですから(笑)
時刻は17時過ぎ。今日は夕陽もあって陽が長い。でもこの時間からは観ることも出来ないので、桜井市街を抜けて奈良市街へと向かう。なんか昨日と同じようなルートで宿泊地へ行くような。。。
たまたま停止した交差点にこんな看板が(昨日は気付かなかったなぁ)!
そして次の交差点には「箸中南」とある。
「箸」?
そうだ「箸墓古墳」!
交差点の信号が青になり、右手に古墳らしき丘が見える。ここだ!と立寄る
【箸墓古墳(はしはかこふん)】
こちらが箸墓古墳。卑弥呼の墓ではないかとも仮説された古墳ですが、大神神社を祀る大物主神の妻とされている「倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)」の墓と宮内庁は伝えています。卑弥呼となると「邪馬台国」がどこなのかに発展し、畿内説や九州説にも飛んでいってしまうので、この場では「伝説の箸墓」とさせていただきます。
下の写真は「箸中大池」より望む箸墓古墳。墓苑はこの古墳の反対側にありやす。
私が好きな内田康夫氏作品「箸墓幻想」に登場する「箸墓古墳」。また、テレビドラマ「鹿男あおによし」でも「箸墓古墳」が出ていましたね。早口言葉のように「やまとととひももそひめのみこと」と云うと舌を噛みそうですわ(笑)。
データ
【石舞台古墳】 高市郡明日香村島庄 8:30~17:00(閉門16:45) 250円 有料駐車場有り
※私が停めた駐車場は石舞台古墳西側の無料駐車場で、10台程度が駐車可能でした。
【高松塚古墳】 高市郡明日香村平田439 外観見学自由 国営飛鳥歴史公園駐車場(無料)利用
【高松塚壁画館】 9:00~17:00(入館は16:30) 250円
※高松塚壁画館は国営飛鳥歴史公園(高松塚地区)内にあります。
※私が停めた駐車場は高松塚古墳に一番近い民間駐車場で有料無人でありました。 100円
【箸墓古墳】 桜井市箸中 外観見学自由(古墳内は立入禁止)
石舞台はフランスのカルナックで見た巨石群とそっくりです!
by kuwachan (2014-03-03 22:51)
kuwachanさん
こんばんはデス
フランスのカルナックですか?
カルナック神殿なら聞いたことがありますが、あれはエジプト。
フランスのカルナック、、、検索してみよっと
by わけん (2014-03-03 23:05)
石舞台から日本棚田100選の稲渕に行かれたのですね。
桜井が地元の私には箸墓古墳は卑弥呼の墓だと信じて
います(笑)。
by ため息の午後 (2014-03-04 20:09)
ため息の午後さん
こんばんはデス
あの段々畑は棚田100選に選ばれた場所だったのですか?
そう言われれば棚田でしたね。
運転席から撮った写真でしたが、そうでしたか~
卑弥呼の墓と呼ばれて(推測)いるのは箸墓だけですもんね
ロマンあっていいですよね
by わけん (2014-03-04 23:49)
明日香をめぐり、山の辺の道を歩きましたが
また、ゆっくりと訪ねたいところですね
by koh925 (2014-03-05 13:14)
koh925さん
こんばんはデス
明日香は良いですね。今回はお触り程度でしたが、次回は時間を掛けて
巡ってみたいです。
by わけん (2014-03-06 00:58)