SSブログ

倭姫命巡幸 12 [倭姫命御巡幸]

【2016年9月、10月】 倭姫命巡幸 12

昨年11月に更新し5ヵ月が過ぎてしまいましたが、あれから倭姫命にどっぷりとハマってしまい、そもそも伊勢神宮を最初に祀った皇女として名が知れており、、、いや知っている方のみがご存知の倭姫命
 
奈良の大神神社を皮切りに旅を始めたのは2016年7月23日。
最初、倭姫命の名は耳にしていたものの、知識はかなり薄かったのですが、今では「お前は研究家か?」と言われるくらい調べに調べ、図書館へ通い、古書店を巡り、ネットで検索に明け暮れ、本棚は古墳時代から飛鳥時代に掛けた年代をテーマにした本が20数冊。。。たぶん異常者だと思います(笑)
 
以前にも記しましたが興味が湧くと自身でも止められなくなり、 何かに引き寄せられるように伊勢や奈良へと向かってしまう。やはり病気なんだと思います
 
170321001.jpg
 
これだけ調べたり出掛けたりして気付いたのは倭姫命の存在。
倭姫命は古事記や日本書紀(略して「記紀」)、そして倭姫命世記 でしか記されていない。
そもそも神武天皇も「記紀」から伝えられているのですが、どちらも8世紀(西暦700年代)に当時の天皇より指示されて書かれた書物で、現代において最も古い書籍となっている
 
記紀は日本で最古の書物とされるが歴史書とは言えない。
それは記してある事が伝説チックな神話と真実かもしれない内容が含まれているため。
過去を美化したり都合の良い事が大半を占めているんです。
でも神話の世界であっても事実であっても、古代ロマンを追い求めるのってかなり楽しいんです!
 
今となって記紀を嘘だ、本当だと言い争っても結論は出ない
 
それでも1500年の歴史事実はあるのだから、現在でも残る史跡や言い伝えや足跡を頼りに「倭姫命」を追いかけ、そこから波及したお出掛けレポをお読みいただければ幸いです

【19 矢田宮 (やたのみや)】
【20 矢田田上宮(やたのたのうえのみや)】
【21 奈尾之根宮 (なおしねのみや)】

「倭姫命世記」によると矢田宮は伊勢市楠部町字口矢田にあったと記されているが、比定地は無くあくまでも推察による場所として諸先輩の著書等で紹介されている

神宮神田を通り過ぎた先の路地を右へと折れ、近鉄のガードを潜った先が矢田宮らしい

161008204.jpg

赤〇印が矢田宮、青〇印が矢田上宮。どちらも神宮神田の右左に位置する

【19 矢田宮 (やたのみや)】 

 

161008201.jpg

車で行けるところまで行ってみる事に。
何も案内看板は見当たらず道幅の狭い農道をひたすら走り抜けると左手に開けた田圃が見えてくる。
この先は道も細くなり進むのは断念したが、諸先輩の書籍にて紹介された写真と同じ場所に辿り着く

161008202.jpg

はっきり断定はできないが、この辺りが矢田宮らしいです

この場所で遥拝をして来た道へと戻る

こちらは神宮神田。
神宮神田は倭姫命によって定められたと伝えられ、面積は30,000㎡でもち米とうるち米が作られ、1年を通じ神事が行われている。10月に行われている神嘗祭(かんなめさい)では新米を天照大御神に

160930101.jpg

160930102.jpg

この神宮神田と伊勢市役所四郷支所の間の道を進む(下の写真で右側の道)

【20 家田田上宮 (やたのたのうえのみや)】

160930103.jpg

160930104.jpg

竹林が現れ、その先は家田地蔵尊の参道みたい。
道に苔が生えているので車で行くと行き止まりぽいのでここまでにする。
諸先輩の書籍だとこの辺りが家田田上宮と思われるのだが神社等の形跡は全くない

160930105.jpg

上の写真付近で遥拝し楠部町へ
楠部町の住宅街へ入り、ちょっと坂を上っていくと豫樟尾神社旧跡地がある

161008203.jpg

161008209.jpg

橙色の〇印が豫樟尾神社 (くすおじんじゃ) 旧跡地。
明治40年に5社が合祀され現在は以前に「伊勢神宮125社めぐり 10」で紹介した大土御祖神社、国津御祖神社の隣にある。
豫樟尾神社旧跡地は家田田上宮跡とも伝えられのだが、こちらが本当の家田田上宮なのではと思われます

下は現在の豫樟尾神社 

161008206.jpg 161008205.jpg

161008207.jpg 161008208.jpg

【21 奈尾之根宮 (なおしねのみや)】

次の奈尾之根宮が全くどこなのからず、3か所が候補としてあげられている

161008210.jpg 

①宇治山田神社 (うじようだじんじゃ)

こちらも「伊勢神宮125社めぐり 10」にて紹介した神社。
参道入口がどこだか分らなかった神社で、興玉の杜(おきたまのもり)とも呼ばれている 

160930301s.jpg 160930302s.jpg

②皇女ヶ森 (こうじょがもり)

161008501.jpg

神宮神田から五十鈴川を渡り月讀宮方向へ向かう田圃の中にポツンと小さな杜がある。
ここは第2代雄略天皇の皇女で斎王となった皇女稚足姫(わかたらしひめ)が五十鈴川に神鏡を埋め自害された事からここに「宇治乃奴鬼神社」を定めたそうですが、社は全く無く小さな杜だけが残されているのみ。
※上の写真は10月に訪れた時に立ち寄りました

③津長神社 (つながじんじゃ)

最後の候補地は皇大神宮(内宮)の宇治橋前にある津長神社。
五十鈴宮(いすずのみや)に天照大御神を祀られる前に宇治橋近くまで船で来られた倭姫命が降り立ったのが津長神社だと伝えられている。こちらは伊勢神宮125社の1つでもあるため、詳しくは後ほどに紹介します

160930401s.jpg

写真は2016年9月と10月に撮影をしました。
さてさて、次のレポはやっと内宮の参拝です


nice!(67)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 67

コメント 6

風来鶏

私のブログへのご訪問並びにnice!ありがとうございますm(_ _)m
歴史ロマン溢れる記事に、ワクワクしながら拝読させていただきました。
とことんまで調べてみようというお気持ち、頭が下がる思いです(^^;;
by 風来鶏 (2017-04-01 22:39) 

yakko

お早うございます。
お越しいただきありがとうございます(_ _)
by yakko (2017-04-02 07:50) 

わけん

風来鶏さん
こちらこそお越しいただきありがとうございます。
とことん調べ過ぎるのも困ったものなんです。
お陰で年中あっちへこっちへ・・・てな状況でありますが、
こんなブログですが今後も是非お越しください。
by わけん (2017-04-03 20:50) 

わけん

yakkoさん
こんばんは。
こちらこそお越しいただきありがとうございます。
by わけん (2017-04-03 20:50) 

kuwachan

素晴らしい!
最近私はこういうエネルギーが段々失われていっているように思います(^^ゞ
字を読みだすと眠くなります(笑)
by kuwachan (2017-04-03 21:08) 

わけん

kuwachanさん
実は私も本を読みだすと眠くなるんです。
でも眠る前のちょっとした時間は私の旅をかり立たせるおやつ。
おなか一杯になると時々夢で古代に行くこともあるんですよ。
聖徳太子に会った時は壱万円札の肖像のまま話し掛けてきました。
夢の中ですけどね(笑)
by わけん (2017-04-03 21:17) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。