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【岩手】 毛越寺 [東北]

【2012年7月14日】 午前8時35分

昨年の6月23日に世界遺産に登録されて1年が経ち、平泉へ訪れる方が多くなったと聞きます

その平泉で世界遺産に登録されたのは、最初に訪れた「観自在王院跡」やこれから記事にする「毛越寺」、「中尊寺」「無量光院跡」「金鶏山」の5施設群

今回は東北お出掛けで4か所目の「毛越寺(もうつうじ)」

なんて読むの?と思われる方はかなり少なくなったのでしょうが、毛越寺と書いて「もうつうじ」と読み、難読な寺名としても有名ですね。普通に読んだら「ケゴシテラ」か「モウコシジ」なんて読むのかもしれませんが、「越」を「オツ」と発音することもあり、「モウオツジ」が「モウツジ」となり「モウツウジ」に変化したんだそうです。因みにですが私のパソコンは「モウツジ」で毛越寺と変換してくれますから、満更嘘ではないみたい・・・現代の読み仮名変換としては間違っているのですけどね(笑)

京都の渡月橋を「わたつきばし」と読んだ私が読める訳・・・ありますよ~(笑)

毛越寺の駐車場で300円を支払い、駐車場から徒歩3分で毛越寺拝観受付に到着

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拝観料は大人500円、拝観時間は8:30~17:00

この受付で午前8時35分、さぁ境内へ入りま~す

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拝観時間より数分経っているからか、拝観客はまばらで丁度良い塩梅でやんす

本堂へ向かって右側には松尾芭蕉が読んだ句碑がありまする

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夏草や 兵どもの 夢の跡 

人気がないところに 今はただ夏草だけが生い茂るばかり かつてここは義経主従や藤原一族の者達が 功名や栄華を夢見たところ 夏草を眺めていると すべてが一炊の夢と消えた哀れさに心が誘われる

検索するとこんな感じで読まれたそうです

そして芭蕉の句碑の反対側には・・・

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The summer grass  'Tis all that's left  Of ancient warriors' dreams. Inazou Nitobe

岩手県盛岡生まれで旧5,000円札でもあった新渡戸稲造の英訳碑

文字が読みにくいんだけど、新渡戸稲造の直筆なのだそうですよ

観光客はどちらの句碑を全く気付かず通り過ぎてしまっているのですが、どうしても目は奥の本堂や庭に行ってしまうみたいですね

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こちらが本堂でこの右側に庭が広がっています

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こちらは南大門跡で12個の礎石がちゃんと見えますね

本来の本堂にあたる金堂はここより橋が掛けられた先にあったらしく、この段差が毛越寺の境だったんだそうです

何気ない坂というか段差が、何故こんな所に態々あるのかと思っていましたが、寺院の境であったと知り納得でありまする。訪れた時は池の土手なんだと勝手に解釈しておりましたわ(汗)

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もっと空が青ければ綺麗に写るのですけどね

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こちらは毛越寺のなかで一番西にある開山堂

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これから先は礎石しか残っていない「嘉祥寺跡」「経楼跡」「講堂跡」がありまする

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こちらが南大門から直線で結ばれる場所になる、金堂円隆寺跡となりまーす

そして金堂跡の東側には「遺水」と呼ばれる小川がある場所に出る

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ここは毎年5月に平安チックな宴が催されるそうな

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曲水の宴(きょくすいのうたげ)が行われるんだそうで、酒を飲んで盃を小川に浮かべ下の者がまた酒を飲む。この間に歌を作らなければならないルールで宴が行われていたんだそうですよ

昔の人ってホントに優雅で雅な遊びをされていたんですね、、、まぁ私は歌も句も作れないガッカリ雨男なので、盃を乗せた葉を下へ流す役割しか出来ないと思われます。。。いや、それしか出来ませんわ

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こちらは「常行堂」でやんす

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1732年に仙台伊達藩主が再建したそうなんですが、再建前は建っている場所よりも東側にあったんだとか・・・

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当初40分位で一回り出来ると思っていたのですが、結局1時間近くも費やしてしまいましたわ

全ての遺構を観て回ったなら1時間以上は要します

毛越寺を出たところで花嫁と花婿がやって来て、そのまま境内へと入って行きます

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ここ毛越寺では仏前結婚式が出来るんだそうで、訪れた14日は大安吉日。寺院には似つかないドレス姿のお嬢様方が大勢おられ、ここって寺だよね?的な雰囲気が・・・仏前婚ならば和服の方が似合うのでは

朝まで降っていた雨がやっと上がり、湿度バリバリのムシムシ状態に・・・

さぁ、次は中尊寺ですよ~

と言いたい所ですが、毛越寺から中尊寺へ向かう間にあった「平泉文化遺産センター」へ立ち寄り、平泉の歴史をちょいとだけ勉強させていただきましたよ

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こちらは平泉の歴史や文化遺産が展示されている町営の施設で、入場料は無料でありました

約15分ほど見学して中尊寺へ向かいます


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