【富山】 おわら風の盆 [北陸]
【2012年8月25日】
国道41号線で富山市内に入り、市街地でも行ってみるかと高速道路を通過し、街で富山名物「鱒寿し」を買って帰ろうとしたところで専門店を発見!
ロードサイドではありましたが、立派なお店なんですね。店内に入るとそば店と同居していて、店内でも鱒寿しが食べられるみたい。。。
高速道路のサービスエリアで売られていた値段よりも400円高い1700円。。。このお店は有名なのかな?と思いつつも土産に1つ購入
えー、、、突然ではありますが、臨場感を出すため、これよりドキュメントでお送りいたしまする
鱒寿し(こちらでは「ますのすし」)を購入し、店舗を出ようとしたところでこんなポスターを発見
『おわら風の盆』
名前は耳にしたことがある盆踊り?的なお祭り?
祭りの期間は9月1日・2日・3日の3日間。まだ来週のことみたい
ポスターを目にし、店員さんへ尋ねる
「風の盆が行われる町って、ここから遠いんですか?」
「車で30分位でしょうかねぇ~」と店員さんが簡易的な地図を広げ指を差す
「町並みが有名らしいですね」の問いに店員さんは
「これから行くんですか?混んでいますよ」
混んでいる?渋滞が激しい道を行かなきゃならないのかなぁ
「町を観るだけでも行ってみる価値があるのではと思って」
「規制されてはいないと思うんですけど・・・」
「規制?」なんのこっちゃ?
どこかで踊りの練習とかしてたりして・・・
「私は2回しか行ったことが無いですが、町のどこかで踊りが観れるかもしれませんねぇ」
踊りが観れるんだ。。。まぁ、町が観れればいいか
「一度、越中八尾駅に行って観て、そこで聞いてみてください」
「ありがとうございます」と一礼し、車内で待っていた老夫婦に「風の盆がある町が近いんだってさ」と告げると、老夫婦は「風の盆は一度観て観たかったんだよ」との御回答
まぁ、この時点で全く意味がわからない私と、やけに興奮気味な老夫婦
来た道を戻り、途中には「ますのすしミュージアム」なるもんもありましたが、時刻は午後6時30分。もう閉館していますよね
それよりも帰宅が遅くなるのが決定です
途中で「八尾」の行先案内板を見付け、国道を右折
薄暮の空
雲が能登半島、若しくは龍に見えるのは私だけでしょうか・・・
陽が暮れた午後7時前にJR高山本線の越中八尾駅に到着
観光案内所なんかはとっくに閉まっているみたいなので売店のおばちゃんに町のことを聞いてみる
「ここから古い町並みって遠いんですか?」
すると売店のおばちゃんは「町は人でいっぱいだから、車じゃ入れないよ」とのお告げ
「人がいっぱい?」と首を傾げると
「お客さんは踊りを観に来たんじゃないのかい?」
「練習の踊りですか?」
「あらま、何も知らなくてここに来たのかい?」
「・・・」
「あのぉ・・・何をやっているんですか?」
「8月20日から風の盆の前夜祭がやっているんですよ」とパンフレットをいただく
パンフレットを貰い、まじまじと眺めると8月20日から30日までは前夜祭で、毎晩流しの踊りがやっているじゃあーりませんか!!
この突然ともいうべき衝撃は文字には表せません
駅前の駐車場を教えて貰い、町の中心部までは歩いて40分はかかるとのことで駅前タクシーで一気に中心部へ
車の通行は規制されていませんでしたが、町の中心部は人が溢れています
おぉ・・・「おわら風の盆 前夜祭」
前夜祭では踊る11町内が毎晩1~2町で行われているんだそうです
踊りは午後7時頃からということで町の中を散策
通りの家々では戸や障子が開け放たれて家の中が窺えます
これは八尾の風習なのでしょうかねぇ
そしてこちらが「日本の道100選」に選ばれた諏訪町
ぼんぼりが灯った道って綺麗ですね
昼間はというとこんな感じです
※越中八尾観光協会HPより転載
町を歩いていてふと気付くと人が居ない!
会場へ行かなくちゃと八幡宮へ行ってみる
今夜は東新町と西新町の2町が踊りの流しをする予定
八幡宮の境内では・・・
三味線と胡弓と唄で踊り子たちが輪を描いて踊っています
私も老夫婦もその踊りを観ながら、、、うっとり
勇ましい男性の踊りと、女性の美しい線が浮き出る踊りにやられてしまいましたよ
言葉で表現するには難しく、実際に目で観ないと感想が伝わりそうもありません
男性の踊りは本当に格好良く、凛々しさが伝わってきます(観たことがある女性なら必ずわかると思われます)。そして女性のほうはと言うと、指先や足の線がなんとも言えない女の美を感じるんです(観たことがある男性なら必ずわかると思われます)
この日は前夜祭とあって一般の方も混じって輪になり踊っています
盆踊りなのになんでこんなに感動してしまうのでしょうか。。。ここでパンフレットを眺めると、おわら風の盆とは「芸能」なのだそうで納得です
何度かの休憩をはさみ、町の流しがはじまりました
私がいたこの付近で軽く500~1000人の観光客がいたのでは?
その中を踊りの流しが行われます
先頭は子供達による踊りの披露、そして大人たちの踊り
なんと風の盆で踊れるのは25歳までの未婚の男女なんだとか・・・
男女は共に笠を深く被っているのが何とも言えない良さを出している気がしてなりません
たかが盆踊りではない、おわら風の盆
老夫婦は大満足。もちろん私も大満足
本番となる3日間は夜通し(明け方まで)で踊るらしく、町のいたる場所で流しの踊りが堪能できるんだとか・・・
そして男女対で踊る姿は何とも言えないんだとか・・・
※こちらも八尾観光協会HPより転載
3日間の「おわら風の盆」以外でも曳山会館では月に2回踊りを観ることができるんだそうで、期間を過ぎ落ち着いて観るならこちらがお薦めだとか
越中八尾 おわら風の盆
たまたまの会話からこうしてお出掛けの贈り物のように、踊りを観れたのは本当にラッキーでありましたわ
でもお陰で富山を離れたのは午後10時、500キロ弱の道程をただひた走り(老夫婦は寝ていますが何か?)、自宅到着は明け方の午前4時30分
結局23時間30分の日帰りお出掛けは疲れはしましたが、最高のお出掛けになって良かったです
ええっと。。。
まだ間に合います。
風の盆は9月1日~3日がメインですが、8月30日までは前夜祭として毎晩楽しめます
この踊りは一見の価値ありデスよ
尚、3日間で延べ25万人近くが訪れるらしく、人だらけであることは確かですけど、是非行ってみてくださいな
追伸
なんかこの記事を書いていても興奮が収まらず、文章がぐちゃぐちゃ(ごめんなさい)
なんとか期間前までには書きたいと思い、毎晩深夜の更新でありましたとさ