鎌倉14 光則寺 [神奈川]
【5月25日 金曜日】 午前11時40分
この日、2寺院目は行時山光則寺(日蓮宗)
大仏の高徳院から徒歩5~10分の距離で、遠足・修学旅行では訪れる寺院じゃないため向う道も静かですわ
山門で100円の拝観料を納めて境内へ
こちらはお花が楽しめるお寺でもあり「花の寺」とも呼ばれているそうです
本堂より階段を昇って行くと日蓮が佐渡へ流刑された際、弟子であった日朗が当時(鎌倉時代)北条氏によってここに捕えられていたそうで、その時の土牢が今でも残っています
土牢へ向かう階段は苔が生えている状態で雨によって濡れているため、滑りやすく手摺から手が離せませんでしたわ
さてさて、花の寺の光則寺には・・・
こちらは「ニオイバンマツリ(匂い蕃茉莉)」で、ジャスミンのような匂いが漂っていました
何本かのアジサイは花を咲かせ始め、色はついていない状態
アジサイって土の成分や日照時間等によって色が出ると聞いてはいますが、私は空から降る雨の甘さで色がつくんじゃないかな~なんて勝手な考えを持っておりまする
鉢植えのヒメアジサイは薄い藍色
こちらも鉢植えのガクアジサイ
境内には他にも自生の花や鉢植えの花もありますが、冬をぬかして何かの花が咲いている光則寺でありました
それにしても訪れる人が少なく、境内は隣の幼稚園の園児がはしゃぐ声だけが聞こえてきました
鎌倉13 大仏(高徳院) [神奈川]
【5月25日 金曜日】 午前10時40分
今日はGWの振替休みってことで、いつもの鎌倉へ
私の自宅は平塚という街に住んでいるのですが、鎌倉へは大船駅から横須賀線に乗り換えて鎌倉へ入るルートと、藤沢駅から江ノ電(江ノ島電鉄)で鎌倉に入るルートの2つが定番
しかし今回は目的地が決まっていたのと、こっちの方が早いかな?と考えて・・・
藤沢駅より江ノ電バスで鎌倉入り、、、運賃270円
そして向ったのは。。。ドーン
高徳院の国宝「銅造阿弥陀如来坐像」、別称『鎌倉大仏』
奈良の大仏と比べたら大きさは小さいのですが、造られた当時そのままってところが奈良に勝るところでしょうか(決して奈良の大仏に勝とうなんて思っておりませんよぉ~)
大仏前バス停で降りると目の前が高徳院、、、寺院としての本当の名前は『大異山 高徳院 清浄泉寺』といいます
200円の拝観料を支払い、境内の中へ
大仏ばかり撮っているですって?
周囲を見たいですか?
ジャーン!
大賑わいです
小学生、中学生、高校生、そして団体ツアーの御一行様が押し寄せておりました
京都や奈良もそうですが、遠足や修学旅行の行程を案内するサイトがあったなら良いなぁなんて考えちゃいました。そりゃ学校名を明記して1日の行程を表記しちゃったら、個人情報保護の観点からまずダメなのでしょうが
鎌倉 △△△寺 9:00~10:00 小1校、中4校、高2校
なんて予定表ならぬ「遠足・修学生情報」があれば、一般客はその時間帯は避ける手段が取れると思うんだけれどなぁ
京都、奈良、鎌倉、日光 この4地域で月日別の訪れる学校数を発表してくれると助かりますよね?もしかしてどこかでそんな情報サイトがもうあるのかな
鎌倉大仏はそもそも大仏殿があったのですが、災害等によって再建されるものの1498年にあった「明応の大地震」による津波によって倒壊した後は、現在のような露座となったんだそうです。津波によって・・・と子供の頃から聞いていましたが、先の東北大震災による津波をテレビ越しに目にし、本当だったんだと認識
しかし「明応の大地震」前に大仏は露座であったという説もあり、真相は全くわからないんだそうですわ
境内にベンチのような大きなテーブル状な石が56基あるのですが、この石が大仏殿の柱を支える礎石(大仏殿礎石は当時60基あったそうです)
大仏の周りでは腰を下ろすのに丁度良い石(ベンチ)になっています
鎌倉大仏に観に来られても大半の方が訪れない観月堂
15世紀中頃の朝鮮王宮内に建てられていたものを日本に移築し、大正時代に「山一合資会社(後の山一證券)」の社長から寄贈されてこちらに建てられたそうな。朝鮮王宮の建物なんて「チャングム」とか「イサン」のテレビドラマでしか見ていない私でも瓦の違いや、柱や梁の構造が違うのには気付きましたよ
そして境内には著名人の歌碑や句碑等があり、こちらは与謝野晶子の歌碑
歌は 『かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼は 美男におわす夏木立かな』 と読まれています
こちらの歌碑に興味を示すのは私よりもご年配の方々だけで、小・中・高のご一行様は寄りつきもしませぬ
さて次の寺院へと思っていたら空から雨が
さすが「雨男」の称号、いや「勲章」、いやいや「国宝」級な雨を呼ぶ男、毎回見せ場を作りまするなぁ
鎌倉12 極楽寺から長谷へ [神奈川]
【5月11日 土曜日】
光明寺よりバスで鎌倉駅へ戻り、江ノ電で極楽寺駅へ
満員の電車が鎌倉駅に到着し、また新たなお客さんを乗せて江ノ島方面へ
極楽寺駅に着いたら、にわか雨が降っていて樹木の下で雨宿り
10分ほどで小やみになったところで極楽寺へ
【霊鷲山 極楽寺 (真言律宗)】 拝観料:無料 午後3時00分
境内は撮影禁止なので写真はこちらの門のみで、極楽寺は鎌倉で唯一の真言律宗の寺院。
この極楽寺から徒歩5分のところに「長谷のあじさい寺」として有名な成就院がありやす
【普明山 成就院 (真言宗)】 拝観料:無料
空海が開祖のお寺で、6月になると参道はあじさいで鮮やかに色づくのですが、5月ではまだ早いみたい
あじさいが咲く頃に改めて訪れることにしますかな
極楽寺から長谷までは「極楽寺坂切り通し」と呼ばれ、鎌倉では切り通しが多くみかけられます。源頼朝が幕府を開いた鎌倉は海と山に囲まれた自然の要塞で、鎌倉へ敵が侵攻する際はどうしても切り通しを通らなければならず、守るにはうってつけの地だったそうです
さてさて、昼食も取らずに鎌倉を巡り、かなり空腹。。。「ぼたもち寺」を訪れた時から、今日はここだと決め次に訪れたのは「力餅家」でありやす
力餅家前には「五霊社鎌倉権五郎景政」と記された石銘碑があり、この右の道奥に「御霊神社」がある参道に建つ。創業は1690年で、当時から力餅を販売していた老舗
権五郎力餅10ヶ入り650円。春バージョンでお餅は草餅
求肥と餅の2種類があり、お餅のほうを買い求めました。それと求肥の「力餅」と「すあま」を単品で購入し、お店の軒先でぺろり。。。あっ写真!と気が付いた時には既に遅し、どちらも空腹な胃袋におさまっちゃいました
因みにですが、お餅のほうは『賞味期限1日』で、赤福のような感じかな
この『賞味期限1日』という響きは美味しさの印。各地へお出掛けをして同じような賞味期限の食べ物に出くわすのですが、購入し食すとどれも美味しいのです。これは私が認める美味しいモノの公式なのですが・・・
賞味期限1日(少ない)=美味しい
これは何度も経験し、一度もハズレはございません、、、特に和菓子ですけどね
【御霊神社】
江ノ電の踏切が参道を横切っていて、もとは五霊神社でしたが現在は御霊神社と名が変わっています
江ノ電の踏切が鳴ると境内を電車が走っているような気がします
こちらは境内にある椨(タブ)の木で夏も涼しさ感があるのでは
そしてさきほど紹介した力餅の始まりとされる「手玉石」と「袂石」
左が手玉石で重さ105kg、右が袂石で60kg
この神社の祭神である「鎌倉権五郎景政」は力持ちで、力量を試すために2つの玉石を手玉にし袂に入れたんだそうです
景政とはどんな巨体なのかという疑問もありますが、この2つの石を袂に入れるって・・・昔の着物は柔道着みたいに丈夫だったのかな。。。(笑)
鎌倉11 光明寺・材木座海岸 [神奈川]
【5月11日 金曜日】 午後1時40分
鎌倉駅から材木座海岸方面へ歩きはじめ、寺社を巡って1時間半、光明寺に到着
【天照山 光明寺 (浄土宗)】 拝観料:無料
鎌倉で最大な山門がお出迎え
本堂もご立派、堂内に入らせて貰って手を合わせる
しかし近くの学校で運動会だかが催されているせいか、最近の音楽が大きな音と共に堂内まで響いて来ておりまする
記主庭園と大聖閣
庭園は小堀遠州の作と伝えられ、池には古代蓮が咲くそうですが、まだ開花までは数ヶ月かかるのかな
本堂を回り込むと三尊五祖の庭園が現れます
枯山水の庭を腰を据えて眺めておられる方が数人おり、私もつられて拝見させていただきました
光明寺を出ると鎌倉駅と逗子駅へ向かうバス停があり、次のバスまで時間がありそうでしたので海岸へ出てみることに
国道134号線をくぐると材木座海岸
海水浴シーズン前とあって、閑散とした海岸はサーファーさんと砂浜で日向ぼっこをされる家族連れが見受けられました
梅雨が明ければ夏、、、もうすぐですね
鎌倉10 安国論寺・長勝寺・来迎寺 [神奈川]
【5月11日 土曜日】 午後0時40分
【妙法華経山 安国論寺 (日蓮宗)】 拝観料:100円
5寺目も日蓮宗の「安国論寺」
門をくぐって拝観料を納める賽銭箱のような中に100円を支払うシステムみたい
拝観料を納めた先には正岡子規の歌碑がありました
鎌倉の松が谷の道の辺に
法を説きたる日蓮大菩薩
昨年の12月に建てられた歌碑だそうで、子規は度々訪れていたんだそうですよ
安国論寺は日蓮が「立正安国論」を岩屋(岩窟)で書き、その後弟子が「安国論窟寺」を建てたのが始まりなんだそうです
こちらが本堂で、向いにある御小庵が安国論を書いたといわれる岩窟があるのですが、扉が閉まっていて拝見することはできませんでしたわ
安国論寺を出て横須賀線の踏切を渡ると「長勝寺」となります
【石井山 長勝寺 (日蓮宗)】 拝観料:無料
こちらも日蓮宗のお寺、、、本日6寺目、、、かなり多いデス
日蓮宗のお寺とあって、本堂も日蓮上人像や四天王像も立派ですね
境内には故「赤木圭一郎」さんの像があるらしいのですが、みつけられませんでしたわ
【随我山 来迎寺[材木座] (時宗)】 拝観料:無料
長勝寺から徒歩10分のところに「来迎寺(らいこうじ)」に着く
鎌倉には「来迎寺」が2つあり、こちらは材木座の来迎寺で、1194年に源頼朝が「三浦大介義明」の菩提を弔うために建立したのがはじまりだそうです
本堂の横には2基のお墓があり、右が「三浦大介義明」、左は「多々良三郎重春(義明の孫)」
最初、三浦大介?
なんか聞いたことあるなぁ~と考えていて、、、あっ
横浜ベイスターズの三浦大輔(ハマの番長)と間違えておりましたわ(笑)
また、本堂の裏手には三浦一族のお墓もありました
さぁ、次は海岸近くまで参りますよ~