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【小県】 北国街道 海野宿 [長野]

【2010年6月5日】 [お出掛けアーカイブ]

この日のお出掛けで最後に訪れたのは、北国街道の海野宿(うんのじゅく)

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北国街道とは中山道の追分宿(東京から向って軽井沢の先)から分かれ、小諸や善光寺を通って日本海の高田まで続く脇街道で、善光寺詣りの旅人が多く歩いたことから善光寺道とも呼ばれる街道です

昭和の双子といえばリリーズ?・・・ではなく「狩人」って知っていますか?

『あずさ2号』も良い曲ですが、私は『コスモス街道』の方が好きなのですが、歌のサビの部分で、、、

♪右は越後へ行く北の道 左は木曽まで行く中山道 続いてる コスモスの道が~♪

・・・に出てくる北の道が「北国街道」になるんですよ

この曲がヒットして長野の畦道に咲くコスモスが人を呼ぶことになったんですって、、、歌の力って凄いデス

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さてさて、こちらの海野宿

約650メートル続く宿場町で、文部科学省が全国93地区の「重要的伝統建造物群保存地区」に選定された場所でもあるんですよ~そう言えば、先日お出掛けした金沢の東茶屋街も同じ指定を受けておりました

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見事なうだつデス

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うだつが上がって一人前とよく聞きますが、うちの家にうだつをつけたなら。。。家がうだつの重みで傾くかも(笑)

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木造建築群ではどこでも見かける水路

この水路が火事の時に役立つので、どこの宿場町でも水路があるんですよ、、、まっ山間の宿場町だけですけどね

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このように江戸時代から建造物群が残る理由は、国道や県道が宿場町を逸れて道路が造られた結果の副産物なんですって

国道等が宿場町を逸れた結果で一旦は街が寂れたのですが、現代の日本人はこのようなノスタルジックな場所が好きな傾向があり、今では観光客を呼ぶスポットになるのでしょうね

最初から文化財として残した町もありますが、大半が結果オーライ、、、てなところなのでしょう

海野宿の近くには千曲川が流れているのですが、、、

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川の水量が少なかったので、ここ本当に千曲川?と思ってしまいましたが、れっきとした日本一長い河川の千曲川(信濃川)ですぞ

日も傾いて来たところで帰路へ

実はこの日まで上信越道を走ったことが無かったので、帰りの車窓も楽しみ。。。

碓井峠付近を抜けるとフロントガラスにこんな風景が!

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荒野の用心棒とかが出て来そうな山

日本離れした景色の道を走るのもお出掛けをする楽しみのひとつ

幾度と走ると感動は減ってしまいますが、初めてこの道を走る方は皆おなじなのでは?

この景色は長野から高崎方面へ向う上り線で観ることができますよ


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【小県】 別所温泉 [長野]

【2010年6月5日】 [お出掛けアーカイブ]

鹿教湯温泉と山を挟んで上田平に面する別所温泉へ向う

平井寺トンネルという有料道路を抜、鹿教湯から別所へは車で20~30分の距離にありやす

こちらは長野新幹線の上田駅とを結ぶ上田交通の別所温泉駅

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駅ではハイカラさん姿の駅員さんがお出迎えです

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昔はこの丸い窓が独特の電車が走っていたそうです(長野計器という工場の前で)。『半自動ドア』とガラスに書いてあるのが何とも言えませんね。こちらは資料館らしいのですが、誰もおらず車内を観ることは出来ませんでしたわ

ささ、別所温泉内を巡ってみよう!

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別所温泉で有名な寺院の1つでもあります北向観音

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長野の善光寺が南向きに対し、北向きとお互い向いあっていることから「北向観音」と呼ばれるようになったそうですわ

善光寺や北向観音だけお参りするのは『片参り』となり、どちらもお参りしないといけないのだそうです

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こちらが観音堂で長野善光寺と同じ撞木(しゅもく)造り、境内からは塩田平を望めるのですが、善光寺とは直線で向いていないような気がするのですが、微妙なことは気にしないほうがいいみたい(笑)

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こちらは「愛染かつら」

原作者である川口松太郎は、この木をモデルに「愛染かつら」を書いたんだそうで、往年の名優「上原謙」と「田中絹代」が共演した映画で大ヒット、それ以来こちらに訪れる方がぐんと増えたとか・・・

主題歌となった『旅の夜風』、、、♪花も嵐も~踏み越えて~♪ ←こちら歌詞を読んで歌える方は、立派な昭和生まれですね(笑)

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上の写真左は「温泉薬師瑠璃殿」でやんす、右は来た道の参道

ここ別所温泉には国宝のお寺があり、北向観音から徒歩でも行ける「安楽寺」へ行ってみました

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正面の本堂で拝観料300円を支払い、階段を上がって行くと・・・

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八角三重塔が見えてくる

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昔は奈良や京都にもあったという八角三重塔(国宝)は、日本で唯一の建物なんだそうで、鎌倉時代末期の建造

長野県では松本城や善光寺を含め、5つある国宝建築物の1つ

一見、四重塔とに見えるのですが、一番下の屋根は庇になるんだそうですわ

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国宝に相応しい風格を出しておりまする


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【小県】 鹿教湯温泉 [長野]

【2010年6月5日】 [お出掛けアーカイブ]

大王わさび農場から犀川を渡り国道254号線で三才山(みさやま)トンネルを抜けて鹿教湯温泉へ

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鹿教湯と書いて「かけゆ」と読みます。。。難読地名に入るのかな?

昔に猟師が矢で鹿を射とめながらも逃げられ、鹿を追って山に分け入った先に温泉を見付けたのが始まりで、『鹿に教えて湯』からここを「鹿教湯温泉」と名付けられたんだそうです


この時は私の老夫婦も一緒で、何度か聞いたことがあった鹿教湯温泉へ立ち寄ってみやした

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父方の曽祖父が金沢出身だと金沢東茶屋のお出掛けレポートでお伝えいたしましたが、私の祖父は夏になると、丸子町にある鹿教温泉へ湯治と避暑を兼ねて訪れていたんだそうです

私も一度連れて行って貰ったらしいのですが、全く記憶にはないんですわ。。。何しろ私の父と母がまだ結婚する前で、一緒に婚前旅行として同行したこともあるんだとか・・・何せ40~50年前の話で私に記憶が無いのも頷けますわ

湯治をした宿は「斎藤旅館」というらしく、温泉街を探してみるのですが50年近い年月によって老夫婦の記憶も当てには出来ず、土産店で尋ねると『あぁ~斎藤ホテルね』と詳しく教えてもらうと・・・

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巨大なホテルが!

老夫婦は車を降りてズンズンとホテルのロビーへ向かい、年配の男性に昔話を始め、昔の斎藤旅館であることを確認したみたい。ホテルの男性従業員は嫌な顔をせずアルバムを出していただき、旅館時代の写真を見せていただいた

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≪斎藤ホテルのHPより≫

男性従業員のネームプレートを覗いてみると、支配人と記されていて私の老夫婦は遠慮も無く立て続けに質問を浴びせておりましたわ

何でも当時は珍しかった乗用車を連ねて訪れ、トラックには冷蔵庫やら扇風機といった家電や食料を積んで来ていたんだそうです。当時は一大イベントだったそうです

祖母は足が悪く温泉療養を目的で来ていたんだそうですが、近代化された現在のホテルでも湯治目的で訪れる方が多く、昔は無かったプール等も備えているんだとか、、、支配人に対して無礼な老夫婦(もう2年前ですがね(笑))、一応宣伝しておかなきゃいけませんね

リンクってリッチテキストを切り替えなきゃいけないのね、、、難しい

リンクは最後にして少し鹿教湯温泉内を散策ぅ

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こちらは内山川に掛かる「五台橋」

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現世と神の世界を橋なんだそうです

橋を渡ると階段と坂道があって、祖母は毎日何度かこの坂を上り下りしていたんだそうです

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この坂は「湯坂」と呼ばれ、湯治客のリハビリとして今でも歩いているそうです

坂を昇り詰めると「文殊堂」と呼ばれる寺院があり、開祖は1709年とのこと

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お堂の外観には彫刻が施されていて、写真には写っていないのですが、お堂内に立派な龍の天井絵があります

一応、龍の下で手を叩いて(神社じゃないのでやってはいけない行為です)みましたが、あっちの龍とは違いました(笑)

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屋根がある橋を渡ると温泉薬師堂があります

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萱葺きの屋根で味わいがありますね

湯治じゃなくても良い温泉地のような気がするのは、観光地温泉じゃないからなのかもしれませんね

斎藤ホテルさんの駐車場へ戻ると老夫婦が質問攻めしていた支配人さんが子供達と一緒に何やらやっています

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ボールでも木の枝に引っかかってしまったのかな?と思っていたら子供達の口はモグモグとしている

近付いてみると

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さくらんぼ でありました

私も1つと食べてみると、山形の佐藤錦とは言えませんが酸っぱ味と甘い味がミックスされ美味でした

老夫婦は2人して「あぁ~ここだ」「ここお義母さんと歩いたわ」「そうそう、変わっていない」とブツブツ話しながら歩き、50年近くタイムスリップしていたみたいです

ホテルのパンフレットも貰って来たのですが、2年経っても連れて行っておりません、、、親不孝行ですね、、、私

あっそうそう、金沢まで行って来た話を老夫婦に告げたら、夏はここに行くかと勝手に企画しているのですが。。。どうしましょ

あまりにも点と点で結んだ場所に行けと言われても。。。考えておくといたしますかね(笑)

50年前は松本方面からアプローチする道路は無く、鹿教湯温泉は小県(ちいさがた)方面からしか行けなかったので、当初老夫婦は何故こっちから来れるのか?と聞いてくるので、トンネル工夫のお陰なんじゃない?とあしらうと親父は「お前は馬鹿か?いまどき工夫なんておらんわ!トンネル職人が造ったんだ」と返しの言葉もちんぷんかんぷんだったのを思い出しました(笑)

これでも親父は元建築屋なのですが、こんな会話をして今も倒れず建っている建物があるかと思うと、かなーり不思議です^^

http://www.saito-hotel.co.jp/index.html

↑こちらが斎藤ホテルのURLでありまする


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【安曇野】 大王わさび農場 [長野]

【2010年6月5日】 [お出掛けアーカイブ]

皆さまこんばんはデス。昨夜は窓を閉めなければ寒くて寝れぬ関東ですが、今夜も寒そうな予感が・・・

そんなことは置いといて、お出掛けネタも無くなってきたので

京都はどうしたんだ?というご意見をお持ちのみなさまへ、、、デジカメのレンズに水滴が付いていたせいで写真の殆どが霞んでおる状態なもんで、そのうちまとめて書きますので暫しお待ちをm(_ _)m

 今夜は同じ季節の写真を振り返る、名付けて『お出掛けアーカイブ』と称し

長野県の安曇野にある「大王わさび農場」をお送りいたしやす。今から2年前の6月5日(土)でありやす


中央道から長野道へ分岐し、松本の次の豊科インターを降り、犀川と穂高川が交わる場所に「大王わさび農場」がありやす

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入園、駐車場共に無料で東京ドーム11個分の広さに、わさびが育てられているんです

ゲートをくぐると大きなわさびの石像が・・・

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海老のように曲がった上の辺りが黒光りしているのは、たぶん上に乗られているからでしょうかねぇ

そんでもってわさび畑

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黒い屋根が掛かっておりますが、この下にわさびが育てられておりやす

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これも畝と呼ぶのでしょうか、、、小石で出来た畝の畑にわさびがズラリ

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こちらは植えてまもないわさび君でしょうかねぇ?その先では新しい畑作業をされておりまするぅ

広い農場内には「大王窟」という祠や、大王神社なるものも。。。

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直売店ではわさびがズラリ

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形の悪いわさびをお姉様方が擦りおろし、道行く人に振る舞っている

それじゃ私も

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ペロり

練りわさびと違って柔らかな辛さの本わさび、ピリっとしながらも爽やかな辛さってところでしょうか

売店には「わさび」が入ったソフトクリームも売っておりましたが、こちらは予想を反し甘かったですよ~

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ちょびっとだけ緑色のソフトクリーム(現在330円、HPから50円引きのクーポン有)でありましたわ

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この日は少し霞んでおりましたが、農場から北アルプスが一望できます

農場に近い川には水車小屋があって、黒澤監督の映画「夢」で脚光を浴び、昨年のNHK連続テレビ小説「おひさま」や、旅番組やサスペンスドラマで安曇野が舞台になると必ずこちらが撮影されています

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ゴムボートでの川下り、、、涼しそう。。。いや大変そう(笑)

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透き通る川面はほんとに美しかったですわ

農場内はゆっくり巡り、ちょびっと食べたりして1時間ってところでしょうか、観光バスも続々やってきておりました

時間もお昼時ってことで、農場に近い蕎麦店へ

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そば庄さん(HPを確認し、まだやっているお店す)

団体客を相手されるのか、店内は広く100名以上入れる大きなお店

メニューで目に入ってきたのは「わさび菜そば」

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地元のわさび菜と大根おろしで食べる夏にピッタリなお蕎麦、少しだけ鼻にツーンと来ますが美味しかったですよ

確か1000円はしなかったような・・・

広い農場の「大王わさび農場」、安曇野に立ち寄られるなら行ってみるべし


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奈良井宿 [長野]

【4月15日 日曜日】 午後3時00分

中山道を江戸から西に向かって34番目の宿場町「奈良井宿」、この宿場町は南北1kmと日本で一番長い宿場町としても知られています。中山道は江戸を経って高崎を通り佐久へ抜け諏訪を通り、木曽から関ヶ原を通って京都へと続く、東海道を含む五街道の1つ。全長は533km(約135里[一里=約4km])の険しい峠を幾つも越す街道で、東から武州路・上州路・信州路・木曽路・美濃路・近江路と呼ばれてもいます。また木曽十一宿の1つ(他には妻籠宿や馬籠宿が含まれます)で、往事の旅籠数は40軒、山間の宿場町としては、かなり賑わっていたそうですよ

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写真はJR中央線奈良井駅で普通列車が1日10数本しかないローカル駅、駅舎の中に入ってみるとノスタルジックな出札口でありまする

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JR奈良井駅付近が宿場町の始まりです

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ここは宿場町の観光案内所で、小さな木戸から頭を下げて出入りするのと、大きな看板を掲げていないせいか、観光客は素通りしておりまする。中に入るとパンフレットがあって、宿場町の案内もしてくれるんですよ

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古い酒屋「杉の森酒造」に立ち寄ってお土産を購入、、、というか、私が飲むお酒なんですけどね(笑)

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こちらは元櫛問屋「中村邸」で、奈良井宿の典型的な民家(商店)で、一般に公開されています(300円)

また、昨年(2011年)のNHK連続テレビ小説「おひさま」で、主人公の陽子さんや真知子さん、育子さん等が学校の帰り道に立ち寄っていた「あめ屋」さんの外観として使われた家でもあります

昨年は安曇野やここ奈良井では「おひさま」ブームで、全国から観光客が押し寄せたんですよ

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奈良井では庇が独特な形をしており「鎧庇(よろいひさし)」と呼ばれ、盗人が庇に乗ると崩れてしまう構造になっているのだそうです

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「おやき」に目が止まり

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店主が蓋を開けると蒸された「おやき」が湯気と共に現れ、結局1つ買って食べ歩き、、、行儀悪いっす

で、この奈良井宿までやって来た本来の目的は「松屋茶房」さん

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奈良井に訪れてはここで珈琲を戴くのが定着したのは3年前からかな、毎年春と秋に訪れては珈琲をいただいておりやす。店内は1階と2階に席があり、1階はテーブル席が二つとカウンター、2階は座敷になっている小さな喫茶店です

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店主と奈良井の話をしながらサイフォンで淹れた珈琲で今年の春を迎えました

追伸

ジージージーと、久しい鳥の鳴き声だなぁと思っていたら。。。燕がやって来ていました

やっぱ春なんですね

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また、奈良井より権兵衛トンネルへと向かう道では

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ニホンザルの群れに遭遇、、、写真は子ザル

暫しサルを眺めて帰宅。

帰りは夕方5時に奈良井宿を出発し、神奈川県の我が家まで約4時間の道程でありました


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