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【福島・下郷町】 大内宿 [東北]

【2013年4月27日】

「塔のへつり」を後にして、次の立ち寄り地は「大内宿(おおうちじゅく)」です。





国121号で湯野上温泉駅を過ぎ、橋を渡ったところで県329号へ左折。
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渓谷沿いを走るこの道には、0.5km置きに「大内宿まで2.5km」といった、残りの距離を示す案内看板が並んでいます。また、駐車可能なスペースには仮設のトイレも置かれております。

実はこちらの「大内宿」、知っていらっしゃる方はご存知の、南東北で人気が高い観光スポット!

「塔のへつり」とセットで訪れる方も多いのでは?
その「塔のへつり」より車で15分弱にて到着です。

時間は07:50とあって、まだ訪れる観光客は少ないみたい。
これまたブロガーの写真撮影には、喜ばしい限り(笑)

07:50 大内宿


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雨はまだ降り続き傘が手放せない。。。それでも奥へと進みまする。


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先を歩いているのは1組ほどで、私達は2番手?てな感じ。

そだそだ、こちらの「大内宿」を説明しておきますね。

1640年(寛永17年)、会津西街道として会津より2番目の宿場町として整備され、車社会となって旧街道より東側に車道が作られ、その後は10kmほど離れた場所に国121号が通ってからは、取り残された農業中心の集落だったのですが、1967年(昭和42年)に会津茅職人の調査に訪れた武蔵野美術大学の学生さん(現在は教授らしいです)が、強く保存するべきだと訴え、当時の町長による説得もあり、1975年(昭和50年)に文化財としての保存を始め、1981年(昭和56年)に重要伝統的建造物群の指定を受け、現在では年間120万人もの観光客が訪れるようになり、民家は土産店やら蕎麦店へと変わっていったそうです。

車社会へ乗り遅れたからこそ、今の景観が残せられ、一昔前は誰も寄りつかなかった集落であったのに、今では昔からの遺産を残したお陰で観光客がこぞって訪れる町へと変わる。
さすが武蔵野美術大学の学生さん!ですね。

文化財と重要伝統的建造物群に指定されてから、大内宿は住民憲章を制定し「売らない、貸さない、壊さない」と言う3原則を作ったそうです。

素晴らしい!!


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ここ「大内宿」を上から眺められる場所があって、その場所は上の写真の正面にある家の裏山に昇ると・・・


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こんな感じで見降ろせまーす


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束の間の晴れ間?を狙って何枚も写真を撮る。。。
空が明るければもっと綺麗に撮れるんだけどな~


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時刻は8:00を回り、少しずつ土産店や蕎麦屋が開店を始めますが、私達は写真右の「今川焼き?」みたいな焼きまんじゅうを売る店に立ち寄り、看板に「きんつば」 100円の文字。
今川焼き以外も売っているんだと思い込み、店員さんに「きんつばを下さい」と注文すると、黙々と焼いている今川焼きを手渡される。


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???

「きんつばって、、、これなんですか?」と問いかけると、店員は『会津(福島県の一部)では、これを「きんつば」と言うんですよ』との御回答。

情報源の1つでもあるWikipediaには新潟や福島、静岡、千葉の各県の一部では「きんつば」とも呼ばれているそうな・・・
へぇ~


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写真もWikipediaからですが、誰もが「きんつば」といえば、こちらを想像しちゃいますよね(笑)

そして、大内宿では名物ともなっている「ねぎ蕎麦」が、こちらのお店でも販売されていて、店員さんから『食べられますか?』と聞かれましたが、朝食は事前に用意していたものですから遠慮はしたものの
ブロガー的には食べておかないといけないのかな?(笑)


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長ネギ1本で食べる風変りな蕎麦は1000円也。
こちらは「高遠そば」と呼ばれ、江戸時代になって会津藩を治めていた保科氏は、二代将軍徳川秀忠の四男(家光の異母兄弟)で、幼少期は旧武田家家臣の信濃高遠藩に養子入りし、秀忠没後に会津藩主となった。その際に幼少期を過ごした高遠で食べた蕎麦を会津に持ち込んだことから、高遠そばが会津にもあるんだそうです。
それにしてもネギ1本で食べる風習は、信濃の高遠には無く、会津独特なんだとか。


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こちらは伊那市(旧信濃高遠藩)の権兵衛峠沿いで食べた「高遠そば」で、ザルが2枚で焼き味噌とネギ、大根おろしで食べるのが本場の信濃高遠風(写真は2012年に伊那市の「こやぶ」さんで食べた「ざる」)。
かなり食べ方に違いがあるんだなぁ~と、店員さんに尋ねるたら、こんなことを話されました。

ねぎそばは、祝いの場で食べられる蕎麦の食べ方なんだそうで、ネギが男性、蕎麦が女性に例え、それを箸を使わずに食べることで子孫繁栄の意味を込めているんだとか。。。
日本各地にある男性器や女性器を神様として信仰する風習を取り入れたのでしょうかねぇ。
店員さんは「普段はこんな食べ方はしません」とも仰っておりましたので、この食べ方が面白いと捉え、観光客へ振る舞うようになったのではと、勝手に解釈しちゃいました。

それにしても美味しいのでしょうか?箸を使わずネギ1本で食べられるのでしょうかねぇ~


こちらは本陣跡にある「町並み展示館」で、会津西街道の糸沢宿や川島宿に残っている本陣建築資料をもとに復元された建物だそうです。


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そして山を見上げれば、そう高くない山の山頂は雪で真白。
大内宿は明け方まで雪が降っていたと駐車場の警備さんが言っていたのを思い出す。

うー、、、寒いっす。


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こちらは駐車場で、トイレ等の建物がある周辺は、普通車サイズで20台程度が停車でき、それ以上となると砂利路面の駐車場に案内され、もっと車が押し寄せると手前の臨時駐車場が解放され、ざっと200台近くは停められるのでは?


事前のプランで作成した立ち寄り時間表よりも幾分早かったので、湯上温泉駅へ立ち寄ってみました。





08:35 湯野上温泉駅(ゆのかみおんせんえき)


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会津鉄道の駅で、日本唯一の萱葺き屋根を持つ駅なんだそうです。
暫し駅舎を観ていると、ホームに東武日光行の「AIZU MOUNT EXPRESS」なる列車が入って来ました。
なんというタイミング!
駅員さんみたいな制服姿の方に、この列車は特急列車なのですか?と質問すると、「私は観光バスの運転手なんで、列車はわかりません」との御回答。。。なんとも紛らわしい制服姿!


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列車の側面には「大河ドラマ 八重の桜」の宣伝広告が、、、今年の会津は「八重の桜」一色みたい。
因みにですが、上の下段右の写真に写っている女性が、こちらの駅員さんでありましたわ。
また、写真の赤い列車は快速列車で、車内のリクライニングシートが並んでいるのを観たものだから、特急列車かと勘違いした次第でして、私が間違えたバスの運転手は列車から降りて来るお客さんを待っていたみたいです。


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桜が満開ですと、撮り鉄さま御一行がわんさかとお集りになるんだそうで、今日はといいますと桜の満開がまだらしく、写真を撮っているのは私だけ。
私は「撮り鉄」とは呼ばないのかな、、、駅舎だけでも満足なんだけどなぁ~

↑ 訂正デス。桜は散ってしまった後だったそうです。すみませぬ。


さささ、次は会津若松市内へと入りますよぉ


[情報:大内宿]

福島県南会津郡下郷町
会津鉄道 湯野上温泉駅よりバス20分
バス3/23~11/30毎日5往復(要予約)
駐車場:400台(臨時含む)1回300円
土産・飲食店:30店位
見学所要:30~40分(飲食含め1時間超)
情報:行楽シーズンは大混雑!
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コメント 20

青い鳥

塔のへつりの次は大内宿かな?と思っていました。
予想通りでしたね。
日本唯一の萱葺き屋根を持つ駅、これは知りませんでした。
いいタイミングで列車が入って来たのですね。
咲き始めの桜と駅の写真、とても素敵です。
by 青い鳥 (2013-05-01 23:30) 

わけん

青い鳥さん

こんばんはデス
すみません。。。湯野上温泉駅の桜は、もう散ってしまったそうで、記事内の
「満開がまだらしく」は訂正させていただき「数輪残った桜」となりますので、
季節遅れの「撮り鉄系風景派」ということでしょうかねぇ。
ホント、タイミングが良すぎる列車だったものですから、ホームに到着した後の
撮影となってしまいましたわ。
by わけん (2013-05-02 00:25) 

旅爺さん

塔のへつりや大内の宿は何度も行ってます。
宿の一番奥から山に登ると涅槃もありますよ。
楽しい旅でしたね。
by 旅爺さん (2013-05-02 05:54) 

ふーみん

会津若松 磐梯山 懐かしいです。40年以上前にいきました。
今「八重の桜」欠かさずみてます。
駅舎 列車 の写真風情がありますね。
又 福島に行ってみたいです。
by ふーみん (2013-05-02 11:23) 

kuwachan

旅行は朝早くが鉄則なのですが、私の両親は朝はゆっくりしたい~派なので
両親と一緒の時は諦めています(笑)
大内宿の上から見下ろした眺め見事ですね。
きんつばと言ったらわけんさん同じものを私も想像していましたよ^^
by kuwachan (2013-05-02 12:36) 

のりたま

大内宿には私も行きましたよ。
私が行った時は紅葉の時期だったので駐車場までの坂道は渋滞で大変でした。
ねぎで食べるお蕎麦屋さんも1時間待ち!
諦めてえごまもちをいただきました。
後から友人から聞いたのですがねぎで食べる蕎麦は非常に食べにくくてねぎは辛いようです。
友人には不評でした(笑)

by のりたま (2013-05-02 14:12) 

鴨媛

私は関西専門みたいになっちゃっていますが、
日本には素敵な場所がたくさんありますよね。
世界遺産!とがんばらなくても、
日本人だから誇れる場所だと思います。
大内宿、
四季折々いつ訪れても美しいでしょうね。
by 鴨媛 (2013-05-02 19:36) 

kiko1578

なかなか良い所ですね。地震の前1度会津を通った事があるんですがゆっくりと行ってみたいなーと思っていたのに地震が
きてしまって・・・・去年は青森へねぶたまつりに行ったけど
寄ることがかないませんでした。
by kiko1578 (2013-05-02 20:43) 

夏炉冬扇

今晩は。
大内宿すばらしいです・
車社会に乗り遅れたからこそ残っている。納得ですよ。
行ってみたい。
保存するの大変ですね、地元の方。
by 夏炉冬扇 (2013-05-02 21:20) 

わけん

旅爺さん

こんばんはデス コメントいただき感謝です!

塔のへつり、大内宿、、、いいですよね。
私は初めて南会津に立ち寄ったのですが、特に大内宿は最高でした。
朝早く観光客もまばらだったからかも知れませんが、旧宿場の家々が萱葺き
で情緒たっぷりな場所でありました。
by わけん (2013-05-02 23:25) 

わけん

ふーみんさん

こんばんはデス コメントいただき感謝です!

私も会津は35年ぶりに訪れましたが、良いところですね。
大内宿や駅の萱葺きの風景を観ていると、なんか懐かしい気持にもさせてくれて、
ノスタルジック感いっぱいの場所でありまする。
「八重の桜」私も毎週欠かさず観ていま~す。
by わけん (2013-05-02 23:29) 

わけん

kuwachanさん

こんばんはデス

旅行は朝早く、、、その通りです!
人気の観光地は早朝か平日に行くのが最高ですよ。
kuwachanさんの御両親は朝遅い派なのですか?それは勿体無い。
「きんつば」と聞いて、やっぱそう思いますよね?
私はどれが「きんつば」?どうやって焼くの?と興味津津でしたが、今川焼風の
コレが出てきた時は、少しだけガッカリでしたわ(笑)、、、会津の方には内緒デス
by わけん (2013-05-02 23:34) 

わけん

のりたまさん

こんばんはデス

やはり行楽シーズン、、、特に紅葉シーズンは混むんですね。
事前にキャッチした情報で、大内宿を早朝にしたのは正解なのかもしれませんね。
そうですよね。ネギ1本では食べにくいですよね。
ほぅ、ネギが辛いのですか?福井のおろし蕎麦も辛くて美味しかったのですが、
大根おろしとネギの辛さは、また別ものだから、相当辛かったのでしょうね。
by わけん (2013-05-02 23:40) 

わけん

鴨媛さん

こんばんはデス

関西専門、、、確かに(笑)
でも特に奈良を中心に行かれているのは、私にとって羨ましい限りです。
あんなに奈良を愛されているのは尊敬いたしまする。
そうですよね、世界遺産に指定されなくても、日本にまだまだいっぱい
素晴らしい所がありますよね。
日本っていいんだなぁ~と、
ベトナムへ出張し、日本の良さを改めて知らされました。
by わけん (2013-05-02 23:46) 

わけん

kiko1578さん

こんばんはデス

福島と聞くと放射能被害を連想してしまいますが、
行ってみたらそんなに感じませんでしたよ。
今回、訪れてみて福島の方はどなたも心を込めて出迎えてくれました。
お話をすればするほど、心に沁み入ってきました。
今年の福島はお薦めです。是非とも訪れてみてくださいね。
by わけん (2013-05-02 23:52) 

わけん

夏炉冬扇さん

こんばんはデス

懐かしい歌で「いい日旅立ち」がありますが、あの歌の歌詞に、、、
『♪ あぁ~日本のどこかに~私を待ってる人がいる~♪』
とありますが、私は『~私を待ってる街がある~』と、いつも思います。
一昔前は車社会や鉄道から見放された街が脚光を浴び、人が人を呼ぶ・・・
これこそが今の日本人が求める場所なのではと思っております。
大内宿。。。良い所でしたよ~機会がありましたら是非とも訪れてみて下さい。
by わけん (2013-05-02 23:59) 

フク

こんにちは。
雰囲気のいい宿ですね〜!
これくらいのさくらだと、梅みたいで落ち着いた感じがまた良いのかなと思いました。
東海道なんて宿の面影は・・・まぁしょうがないですね。
by フク (2013-05-03 18:51) 

citron

こんにちは。
塔のへつりから湯野上温泉で日帰り入浴をして大内宿と同じコース
で行きました。今は観光客ももどってきているようですね?
そしてねぎ蕎麦に風情ある駅舎ではお茶もいただいた記憶が(笑
何故かほっとできました。塔のへつりの通行止めの件ありがとうございました。
by citron (2013-05-04 10:50) 

わけん

フクさん

こんにちはデス
東海道では愛知にある旅籠が1件だけ営業を続けているそうですが、
確かに東海道には大内宿みたいな風景は残っていませんね。
梅みたいな桜、、、そう見えますね(笑)
by わけん (2013-05-05 17:44) 

わけん

citronさん

駅舎でお茶をいただけそうな雰囲気が漂う囲炉裏があって、なんともアットホームな感じでした。
3枚の鉄道写真右下は駅舎の中の1枚です。
温泉には観光バスも止まっていたので観光シーズンは賑わうのかな・・・
by わけん (2013-05-05 17:48) 

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