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倭姫命巡幸 14 笠縫邑 壱の巻 [倭姫命御巡幸]

倭姫命巡幸 14 笠縫邑 「檜原神社」「穴師坐兵主神社」

昨年10月3日にUPした倭姫命巡幸 2 【倭笠縫邑 桧原神社】でレポした「笠縫邑」をもう少し深掘りしたく、檜原神社以外の比定地を巡ってみました

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笠縫邑 (かさぬいむら)

第10代崇神天皇(すじんてんのう)の時代、疫病等を含め荒れた時代に天照大御神を宮殿外に遷したという内容を前回の「倭姫命巡幸 13」でも書いておりますが、天照大御神を最初に祀ったのが「笠縫邑」と記紀にも記されています。その時に巫女として選ばれたのが豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)、崇神天皇の皇女で初代「斎王」とされている

一般的に笠縫邑は大神神社摂社の檜原神社と言われているのですが、調べてみるとここ以外にも比定地とされている場所が多数あることを知り、ならば行ってみようと行動開始!

これから数回に渡って「笠縫邑」をお伝えしま~す。
お付き合い下さいませ

初回は三輪の「檜原神社」と、穴師の「穴師坐兵主神社」へ

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① - 1 笠縫邑 比定地 1
寺社名 檜原神社 (ひばらじんじゃ) 大神神社 摂社
ご祭神 天照大御神 (あまてらすおおみかみ)、伊邪那岐神 (いざなぎのかみ)、伊邪那美神 (いざなみのかみ)
創 建 第10代崇神天皇の時代
所在地 奈良県桜井市三輪字檜原
駐車場 あり(無料)
訪問日 2017年1月28日

自動車で行くと箸中より三輪山方向へと行くのですが、軽自動車クラスでないと厳しいかも。
歩きなら狭井神社より「山辺の道」を通って15分位かな・・・

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2016年7月に初めて訪れ、今回が2度目の参拝。
境内に入って振り向くと鳥居越しに二上山を望むことができる。
左側の建物は「檜原御休処」で甘味と食事も出来る茶屋。檜原神社参拝用駐車場はその先の右側です

前回は時間が早かったため社務所は閉まっていたが今日は開いています。
勿論、ご朱印を頂戴いたしました

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拝殿や本殿も無く大神神社独特の三ツ鳥居がある。
ご神体は三輪山で、豊鍬入姫命から倭姫命へ託され伊勢へと遷された後も天照大御神を祀る神社として残されている

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豊鍬入姫命は笠縫邑へ天照大御神を遷された後、丹後や吉備、紀伊と2回遷宮されたのち、再度この笠縫邑に戻られたと伝わっている。豊鍬入姫命が高齢となったため、その後は倭姫命へとバトンを引継いだと伝えられている

こちらは檜原神社末社の豊鍬入姫宮

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檜原神社より穴師地区へと移動し、穴師坐兵主神社へと向かう

徒歩なら直線コースで行けちゃうのですが、車だと箸中に一旦出てからとなってしまいました

あっ、ここだここだと車を止めるともう1つ神社が・・・ 

① - 2 相撲神社

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寺社名 相撲神社 (すもうじんじゃ) 穴師坐兵主神社 摂社 
ご祭神 野見宿禰 (のみのすくね)
創 建 第11代垂仁天皇の時代
所在地 奈良県桜井市穴師
駐車場 雑木林内にあり(5台程度)

訪問日 2017年1月28日

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垂仁天皇の時代にこの地にて初めて相撲が行われた場所らしい

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當麻邑(たいまむら[現在の葛城市付近])と呼ばれる地に賭け事で力自慢をし、相手を殺してしまう程の暴れん坊の当麻蹴速(たいくのけはや)を知った垂仁天皇は、出雲国に住む野見宿禰を呼び寄せ、捔力(すまひ)=相撲を初めて行ったのがこの穴師であったそうな。
当麻蹴速は蹴り技が得意だと伝えられている。
また、現在の天覧試合はこの垂仁天皇の前で行ったのが最初とされている。
勝負は野見宿禰が勝利し、当麻蹴速はその取組で亡くなったんだとか。。。
勝利を得た野見宿速には垂仁天皇から当麻蹴速が所持していた當麻邑の土地を褒美として渡されたと伝えられている

野見宿禰はこの後、天皇に使えるのだが、当時天皇が崩御されると生き人を墓(古墳)に埋める習わしを止めるよう進言し、代わりに埴輪を作って人の代わりとして埋葬したそうです。
初代横綱の地位は天皇にも進言出来る身分だったと思われます

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↑は東京国立博物館に展示されていた「踊る男女」と名付けられた埴輪。
埼玉県熊谷市出土

この小さな祠が相撲神社の本殿 

 

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相撲神社より先へ進むと穴師坐兵主神社の参道が見えてくる

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① - 3 笠縫邑 比定地 2
寺社名 穴師坐兵主神社 (あなしにいますひょうずじんじゃ)  
    大兵主神社 (だいひょうすじんじゃ)とも呼ばれている
ご祭神 兵主神 (ひょうすのかみ)、大兵主神 (だいひょうすのかみ)、若御魂神 (わかみたまのかみ)
創 建 不明。第10代崇神天皇、第11代垂仁天皇、第12代景行天皇の時代と伝わっている
所在地 奈良県桜井市穴師
駐車場 参道前に2台ほど止められる駐車場あり
訪問日 2017年1月28日

当初、弓月岳(現穴師坐兵主神社の山間)に鎮座していたが、焼失したために現在の地に移された。
当時は上社と下社があり、現神社は下社なんだそうです 

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拝殿の裏に本殿があり、間近では見れないが3連屋根で3神が祀られている

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参道入口に立派な由緒書きがあったが、拝殿には手書きの由緒もある

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手書きの由緒書きには「第10代崇神天皇六十年に命を受けて皇女倭姫命が創建・・・」とある。
本当かどうかはわからないが、ここも笠縫邑の一つとされているのだから、豊鍬入姫命が創建とした方が信憑性が増すんだけどな~

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次は近鉄笠縫駅周辺をめぐります 


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コメント 4

yamatonosuke

相撲神社見れて良かったです。
今度行ってみます^_^
by yamatonosuke (2017-04-15 01:01) 

kuwachan

1月に奈良ってい寒かったでしょう。
相撲神社はなんだか面白そうです^ ^
by kuwachan (2017-04-15 20:29) 

わけん

yamatonosukeさん
相撲神社周辺は私的にいろいろ有り過ぎて1日では厳しいです。
でも「へぇ~」と思う事も多いので訪れてみてください。
by わけん (2017-04-16 16:28) 

わけん

kuwachanさん
たまたまですがこの日は暖かくて助かったんです。
と言うのは、防寒ジャンパー忘れてしまい、
シャツ2枚、長袖上着1枚、カーデガン1枚で過ごせました。
by わけん (2017-04-16 16:31) 

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