吉水神社 [奈良]
【5月4日 金曜日】 午後4時10分
8回に渡って熊野と吉野を書いてきたGW日帰りのお出掛けも今回が最終回。金峯山寺を参拝し食事も済ませ時計は午後4時を回ったところ。ここから一番近い寺社はと確認したところ、徒歩5分で行ける「吉水神社」を本日最後の訪問地に決めて吉野の街を歩く
寺社が閉じる時間に近付いているからか、吉野の街並みは寂しくなりはじめています
桜の時期は人、人、人らしく歩くにも大変だとか・・・
金峯山寺から歩いて5分で吉水神社へ到着
拝観時間は午後4時30分までらしく、サクッと行かなきゃ
「一目千本」?。。。意味は、、、一目で千本以上の新緑が観れる!
嘘です
桜の時期に一目で千本の桜が咲いているのが観える、、、という意味なんだそうです
しかし、桜の時期は終わり、山は一気に新緑へと変わって行っている様が望めました
拝観料400円で書院造りの建築物として最古に匹敵する建物なんだそうで、中には後醍醐天皇の玉座や、源義経が逃げ隠れた間があったり、秀吉の金屏風等が展示されているのですが、あまりにも簡単に展示されているので本物?と思ってしまいましたわ。だって手にしようとすれば手の届くような場所に飾られているなんて思いませんもんね
庭からは金峯山寺が望め、ここ吉水神社は秀吉が吉野で花見をした際に本陣とされた場所なんだそうですよ
時間も時間なので吉水神社を後にし駐車場へ
葛菓子や草団子を売るお店もそろそろ店じまいとなるのかな
吉野川を渡って奈良方面へ
伊勢方面へ抜けても渋滞している情報を聞き、一路奈良方面へ
途中の道沿いにあった「談山神社」へ立ち寄ったのですが、午後5時を過ぎていたもんだから入口は閉じており、陽が沈む前にもう一か所立ち寄れるかどうか。。。
昨日の夜23時に自宅を出てかれこれ20時間弱、走行距離は800kmを越え睡魔が30分おきにやって来る
思考回路はとっくに壊れ始めてしまったせいか、桜井の市街を抜け三輪をも通り過ぎる
気付いたのは奈良市街まで来た時に「あぁ、大神神社へ行きそびれた」と気付くが既に遅し
普段なら絶対気付いたのにな・・・
で、カメラによる撮影もここで限界を迎えました
奈良公園、時刻は18時20分
奈良の市街で仮眠をし、夜22時過ぎに京滋バイパスを経由し名神、東名高速を走って行き帰り共に目立った渋滞もなく自宅に着いたのは3時30分過ぎ
24時間を超す日帰りのお出掛けは初めてでしたが、行ったことが無かった場所に行けたのと、歴史を感じ、あの青い御方も拝見出来て疲れはしたものの良いお出掛けとなりました
因みに走行距離は1300km、半分以上は一般道でこの距離を走り事故もなく帰宅出来たのですからヨシとしますかな
翌5日は終始眠ってしまい、疲れの余波はかなり大きかった。。。やっぱ歳かな、、、次回同様なお出掛けをするなら宿に泊まるっていう選択肢を行使するようにしよっと
金峯山寺 蔵王堂 [奈良]
【5月4日 金曜日】 午後3時20分
天河神社の社務所で御朱印を書いて戴きながら、吉野山までのルートを尋ねてみると下市口へ出ずに直接行ける道を教えて貰い、黒滝村を通って吉野の大日寺近く(もう殆ど吉野山のど真ん中)に出るルートで吉野へ
時間にして40分位と聞いたからか、黒滝村役場近くで睡魔に襲われ路肩に停車してうとうとと寝てしまう。「コンコン」と窓をノックされ起きてみると役場の方なのかわかりませんが、作業服を着た方から『ここに駐車されると・・・』と注意され「どうもすみません」と謝り車を発進。。。ふと時計を見ると、、、なんと午後3時前!こりゃヤバいと吉野へ向け急ぐ
あそこで注意されなかったら・・・いや~助かった助かった
大日寺近くの駐車場に止め、お目当ての
金峯山寺(きんぷせんじ)
この金峯山寺行きは熊野本宮大社で決めたのですが、その前に情報をいただいた鴨媛さんの影響大
通勤途中のJR品川駅で「青い・・・」あいつで足が止まる
『奈良の吉野かぁ~でも行く機会も無いしなぁ』 なんて思っていたんだけれど、鴨媛さんの記事を読み
行きたい 行きたい 行きたい 行きたい 青いの 観た~い!
熊野を経って十津川、天河と通り
今日の最終目的地を「吉野」に決め、来ちゃいました
これです これです 蔵王堂の秘仏である御本尊「金剛蔵王大権現」
入口で特別拝観料1,000円を支払い拝観券ならぬ御札を受け取り、蔵王堂へ入る際には靴袋を手渡され「靴をこの袋に入れてお入り下さい、靴袋はお持ち帰りいただいて構いません」と言われる
こちらが戴いた拝観券ならぬ御札とパンフ、そして靴袋
帰宅してから洗濯機で汚れを落とし、マイシューズの袋かエコパックにでも使おうと検討中
そんなことはどうでもよくて、お目当ての秘仏とご対面
堂内は撮影禁止なため、目に焼き付けましたよ~
どんな秘仏かと申しますと・・・
近鉄やJRのポスターより
金峯山寺HPより
秘仏の御本尊前には御簾が掛かっているので、上のような3躯が同時に観れる場所は無いので、ちょこちょこと移動してまずはじっくりと。。。
特別公開とあって御本尊前まで観ることが出来、順番を待って真下から望む
見上げると言って過言ではないくらい大きな御本尊で、高さは7m近くもあり圧巻、圧倒、大迫力
もう口はポカーンと開いたまま、御簾の前と中で合わせて20分近くは観ていたのでは?
右足を上げている姿は秋田のナマハゲさんが踊るようなポーズ(水曜どうでしょうで大泉さんが「泣ぐ子はいねぇかぁ~」と踊る姿が消せない状態)をしているような感じ
御本尊は後ろから支える柱が見えていますが、片足で立つ姿は本当に感動させてくれること間違い無しデス
書き忘れていましたが、この金峯山寺の蔵王堂は国宝に指定され、1592年に再建されたとのこと
こちらの蔵王堂はなんでも東大寺大仏殿に次ぐ木像建築物なんだそうですが、現在の東大寺大仏殿は1691年に再建されたそうですから金峯山寺の蔵王堂はそれよりも100年前に建てられたことになるのですね
東大寺の瓦の屋根も綺麗ですが、こちらの檜皮葺き屋根も素晴らしいっす!
感動に慕いながら時間に追われながらの拝観でありましたが、本当に来て良かったですわ~
観た感動からかお腹がグーと鳴り、門の石段から見降ろすと・・・
柿の葉寿司を売るお店「やっこ」発見
御土産として買って帰りながら食べようかと考えつつも店内に着席
春限定の「桜麺」(時期はずれなのですけどね)なる桜色に染まった素麺をいただく
奈良の吉野って素麺の薬味は生姜ではなく山葵なのですね、、、知りませんでした
そして御土産で購入した柿の葉寿司
内容が「花より団子」になってしまいましたが
金峯山寺さんは素晴らしかったでありマス
天河大辨財天社 [奈良]
【5月4日 金曜日】 午後1時20分
かれこれ一度は来たいと思って20年、、、訪れちゃいましたよ~ 天河神社 (天河大辨財天社)
内田康夫氏の推理小説を読み更けていた20数年前、この神社を舞台に書かれた「天河伝説殺人事件」は私の名前が登場(最後は殺されてしまいましたけれどね(悲))し、そりゃもう驚いたものでありましたわ。。。それ以来、題材となる寺社や古事記、日本書紀を含め一気に歴史や古代伝説に興味が湧き、寺社廻りをするようになったのです
都道府県の観光出先機関が東京駅八重洲北口近くにあった頃(現在は大丸になってしまった場所かな)は、よく奈良県のブースに通い天川村の説明を受けたりパンフレットを戴いていた頃が懐かしい・・・
その後、市川崑監督で映画化され神秘的な神社だと思っていた
しかし、、、訪れてみると映画で観た神社とは全く違うような・・・帰宅して調べてみたら映画の神社は滋賀県近江八幡市安土の「沙沙貴神社(ささきじんじゃ)」だったそうな。。。「アレ?なんか違うなぁ」の印象は正しかったみたいですわ
天河村は吉野郡天川村にあり、十津川村より国道168号線を北上し大塔坂本で県道53号線で天ノ川沿いを行き、約1時間で到着。県道は狭い道なのですが対向車も少なく、地図上では「ブラインドコーナー多し」と書いてありましたが、かなり快適な道でありましたわ。でも天ノ川沿いを走っていて最初は下っているものと思っていたら上流へ上っていたんです。川の流れを確認しなければ錯覚しそうな道でもありました
駐車場はこの鳥居の左手奥にあるのですが、拝殿へ向かう前にちゃんと鳥居より入り直しました
小さな太鼓橋前の手水舎で身を清め、いざ境内へ
本殿はこの階段を昇ったところにあります
階段を昇る途中には磐座(いわくら)があり、古神道の世界へ誘うような・・・
階段の昇ったところが拝殿で、本殿は向って左側になります
神様に向けて写真を撮るのは大変失礼なのですが鈴を撮りたくて、、、辨財天様、、、本当にすみません
鈴を拡大してみると
わかりますか?
天河神社の五十鈴(いすず)が二つ重ねてあるのです。。。鳴らしてみましたが、結構重く良い音色が出ませんでしたわ
本殿に向ってあるのが能舞台
この天河神社は芸能(チャラチャラ芸能人の芸能じゃありません)者がこぞって参拝される神社で、能奉納がされたりするんですよ
能無しの私には無縁な舞台でありますけれどね(笑)
駐車場と境内の境に社務所があり、数多くの御守り等が売られておりました
そして
私も
購入しちゃいました
五十鈴です。。。芸能人じゃありませんけれど欲しかったのでついつい
一番お安い2,500円(財布にやさしい)の五十鈴を購入
親指大の大きさ(かなり小さい)で、音色がとっても良く、普段身に着けるには勿体無い気が・・・
こんな山奥の神社にも関わらず、遠方から参拝される方が多く、特に女性の参拝客が目立っておりました
なんでも最近流行りの「パワースポット」なんだそうですが、何処も彼処もパワースポットになっちゃってビックリですわ
それでも私以外で訪れる方が多いのには、ちょっと驚きましたが立ち寄って良かったと感じた天河大辨財天社でありました
谷瀬の吊り橋 十津川村 [奈良]
【5月4日 金曜日】 午前11時30分
道の駅「奥熊野古道ほんぐう」に立ち寄り~
これからどうするか真剣に考える。何せ今年のGWは本日と明日のみだもんだから、今日はめいいっぱい行動したとしても明日はどうにか身体を休めたいしなぁ・・・
このまま国道168号線を北上し十津川を抜けて奈良に入るか、それとも来た道を一旦戻り瀞峡(どろきょう)を抜けて伊勢へ向かうか、、、伊勢はGWで相当な人出と想像できるし。。。奈良へ向って時間が早ければ、あの青い奴に会えるかもしれない・・・なんて迷いながら道の駅でソフトクリームを購入し、一休さんのように瞑想しながらソフトクリームを舐めて
「決めた!奈良へ向かおう」
これが答えでありました
道の駅は熊野川に面し、河原の手前にはこんな横断幕が
『熊野川大水害 がんばろう!!本宮』
そうなんですよね
昨年の9月3日から4日にかけて台風12号が紀伊半島に大量の雨を降らせ、熊野川では警戒水位を遥かに越えた洪水や土砂崩れによる道路の流失、家屋の浸水・流失が発生した。テレビニュースで連日伝えていたのを思い出す
町は洪水によってもたらされた土砂で埋まり、川に近い建物や道路といったライフラインまで被害が及んだそうです。新宮市から国道168号線を走ると至る所で工事による片側通行や迂回ルートが数多く見受けられ、半年近く経った今でも被害状況を目にすることが出来ます
水害から復旧に数ヶ月掛かると言われ、和歌山・奈良両県は必至の復旧活動されたからこそ私は今、こうして熊野を観光できるんですよね
被害状況を撮ったのですがこちらにアップしたくない気持ちが強く、私は観光地として全国から私のようなお客さんとして訪れ欲しいと思っております。ですから観光地の部分をクローズアップしてお伝え致しますね
本当に「頑張れ熊野、頑張れ十津川」ですよね
さてさて、本題に戻りまして道の駅を出てトンネルを抜けると奈良県十津川村。西村京太郎サスペンスに登場する十津川警部はこの十津川村から名付けられたとか・・・
こちらは何でも日本一広い村なんだそうで、面積は672k㎡。東京23区よりも広く人口密度は1k㎡当り約6人。因みに東京23区は1k㎡当り約14,000人だからとんでもない差がありまする
十津川村と云えば「谷瀬の吊り橋(297.7m)」、1994年(平成6年)まで日本一長い吊り橋として有名でしたが、今では大分県九重町にある「九重"夢"大吊橋(390m)」が日本一で、谷瀬の吊り橋は全国5位なんだそうです
村の職員さんなのかわかりませんが、吊り橋近くにある駐車場へ手招きされて入って行くと「駐車料金500円です~」と告げられた
車を止めて橋を観に行くと
橋を渡るための列が・・・人口密度は多分50人以上はここに居るかも
で、橋を渡るのは無料なのですが、橋の通行は一方通行となり対岸で村営バス200円に乗り換えて戻って来るのだそうですわ
今回はそんな時間も無いので写真を撮るだけでありました
見ている限り、相当な恐怖心が出て来まするぅ
勇気がおありな方は是非お渡り下さいませ~