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倭姫命巡幸を辿って 1 【大神神社】 [倭姫命御巡幸]

【2016年7月23日(土)】  倭姫巡幸を辿って 1

神奈川県には「テレビ神奈川」という地上波ローカル放送局があるのですが、2016年の月に1回放送される「斎王~幻の宮の皇女~」という番組(元々は伊勢志摩サミット開催による特別企画として、三重テレビにて製作されました)を毎月楽しみにしているんです。
斎王との出会いは30年数年前にたまたま書店で手にした作家内田康夫氏の「平家伝説殺人事件」からはじまるのですが、他の作家とは違う視点と云うか、神話や伝説といった誰もがあまり知らない歴史をターゲットにするところが好きで発刊される度に読んでおりました。
1997年に「斎王の葬列」が発刊され、歴代天皇の御杖代(みつえしろ)として皇女を伊勢へ遣わされ、その皇女を斎王と呼ばれていた事を知ったのですが、何度か伊勢には行きつつも、斎王の事をつい忘れてしまっていたところにテレビ番組「斎王~幻の宮の皇女~」によって『旅に行きたい』という気持ちにさせられたんです

ネットや書物で斎王を調べる内に、ある皇女がどうしても気になりはじめ、初代斎王とも呼ぶべき人物。
それが倭姫命(やまとひめのみこと)なのでありまする

現在の伊勢神宮を最初に創ったとされるのが倭姫命。
創ったと云っても社殿とかではなく、伊勢神宮を現在の地に選ばれたが正解かもしれません。
しかし、当時の都であった奈良から伊勢に辿り着くまで34年もの歳月を掛け、奈良から伊賀、甲賀、近江、美濃、尾張と巡り、距離にして350~400kmを巡幸しているんです

これを辿るとすると、、、途中の旧跡や名所に立寄ってしまうと1週間は要するような予感。。。
そんな気持ちで7月22日(金)の22時、お風呂に浸かりながら「いつ行こうか、いつにしようか」と思案
そして出た答えは、、、「今から行ってしまおう」でありました(笑)

風呂から上がり大急ぎで旅支度。。。と言ってもお泊り無しの日帰りなので、暑さ対策として着替え数枚と汗拭きタオル数枚とカメラを準備していざ出発

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今回、老夫婦は留守番で単独行。
23時過ぎに東名高速を西へと走らせる、、、目的地には何時に着くのやら

東名~新東名~伊勢湾岸~東名阪とノンストップで走り続け、亀山PAで最初の休憩。
ここまで来ればあとは名阪国道を70kmちょっと走れば目的地。
眠さはありますがどうにか辿り着けそうです

午前5時、目的地に到着。
思い立って7時間、距離にして420kmを走り抜き、車中で仮眠

07:30 [大神神社] (おおみわじんじゃ) 

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ここは奈良県桜井市三輪にある大神神社
2時間程眠り、周囲が騒がしく。。。と云っても人ではなく、蝉の大合唱で目が覚めちゃいました

まだ早いかな・・・なんて思いながらも大神神社へ

こちらは2014年以来2度目の参拝

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早朝から参拝される方もチラホラおられ、中には神職の方も

また、毎朝日課として参拝される方が多く、私のような者にはまだ時間が早いみたいです

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大神神社は大物主大神(おおものぬしのおおかみ)を祀られ、伝承では日本最古の神社でもある

上の社殿は拝殿で本殿は無く、背後にそびえる三輪山そのものが御神体。
拝殿の奥に三つ鳥居と呼ばれる独特な鳥居があって、それより先は神聖なる場所とされ、禁足地として踏み入れられなかったのですが、最近では入山許可を得られれば立ち入れるとの事。
しかし山中での撮影や知り得た情報を口外してはならないと定められているんだとか・・・

こちらが三つ鳥居

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(写真は大神神社HPより)

朝7時より参集殿にて御朱印をいただき、三つ鳥居を見せてくれますかと尋ねると神職同行にて見せていただけます。
写真撮影は出来ませんでしたが、木製で重厚感がある三つ鳥居は観る価値ありです!

出雲の大国主が国造りで悩んでいた際、海上から現れ助言してくれたのが大物主で、その後に大国主が大物主を祀るために造られたのがこの大神神社とそれている。
だが、この説には諸説あって、大物主そのものは大国主であるともされているが定かでは無い。
また、当時は倭(大和)と出雲は敵対する勢力で、倭が勝ったものの大国主の祟りを恐れ、倭の地に出雲の神を祀ったともされているのですが真実は謎でもあります

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こちらは大神神社一の鳥居。。。デカイです

さて、倭姫命についてご説明しておかなければなりませんね

大物主大神と天照大神といった神々を当時の宮殿で祀っていたのですが、神様を巡って時には好き嫌い、裏で糸を引く輩の仕業もあって天皇家は大物主を一の神と定めるのですが、天照大神が邪魔となってしまい倭(大和)の地より追い出さなければならなくなった事から、天照大神を祀る地を探すために第10代崇神天皇(すじんてんのう)は、皇女であった豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)に命じ、天照を祀る地を探させたのです

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(画像はWikipediaより)

豊鍬入姫命によって和歌山や岡山、京都と巡られたのですが、良き候補地に恵まれなかった。
その後を継いで第11代垂仁天皇(すいにんてんのう)の皇女、倭姫命(やまとひめのみこと)へと託されるのです

豊鍬入姫命が廻られた地として名も知られる京都・丹後にある元伊勢と名乗る籠神社(このじんじゃ)が知られている
また、豊鍬入姫命や倭姫命が候補地として選んだ地は「元伊勢」とも呼ばれている

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(図は籠神社HPより)

上記の1~6までは豊鍬入姫命により巡幸され、7~25が倭姫命によって辿られた宮。
その6~25が今回の目的でもある倭姫命巡幸で、6の「弥和乃御室嶺上宮」と書かれているのが大神神社なのでありまする

手書きで倭姫命が辿られたルートをなぞってみると

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こんな感じです

世間ではまだマイナーな旅かもしれませんがこれから数回に渡り旅レポをお伝えしようと思います

しかし

旅レポにまとめるのに調べなければならない事が多く、連続してお伝えするのは厳しいかもしれませんので途中でお休みするとなってしまうかもしれませんが、そこら辺はご容赦下さいませ

因みに最終目的地は伊勢の倭姫宮となりますが、辿り着くのは何時になるやら(笑)

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(写真は神宮司庁HPより)

【お断り】 
記事内容は日本書紀や古事記に記載されている内容と違うかもしれません。
あくまでも私個人の見解としておりますことをご了承願います。


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コメント 5

yamatonosuke

大神神社に行かれたんですね。
神社もさることながら、大きな鳥居が印象的。
それにしても凄い行動力は見習わないと^_^
by yamatonosuke (2016-07-26 01:06) 

kuwachan

「斎王」って聞いてまず思い浮かんだのが
京都の葵祭の主役、「斎王」のことだったのですが、
伊勢神宮の斎王にならったもののようですね。
(今、ちらっとググりました(^^ゞ)
by kuwachan (2016-07-26 12:51) 

わけん

yamatonosukeさん
大神神社の鳥居は日本で2番目の高さなんだそうです。
長距離ドライブは趣味の域なので苦にはなりません。
でも真似はしない方が良いですよ。
疲れは翌日に来ちゃいますから、、、翌日は寝床滞在率70%でしたので(笑)
by わけん (2016-07-26 22:16) 

わけん

kuwachanさん
葵祭の「斎王」と、伊勢の「斎王」は違うみたいですね。
実は私もkuwachanさんから言われなければ同一だと思っていました。

えっ?と思い、私はヤホーしました(笑)
by わけん (2016-07-26 22:23) 

Cialis daily

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by Cialis daily (2018-04-14 03:57) 

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