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倭姫命巡幸 2  【倭笠縫邑 桧原神社】 [倭姫命御巡幸]

お久しぶりでございます
夏に大きなプロジェクトがあり、約2ヵ月は仕事、仕事、仕事の日々で
趣味と云うか生き甲斐でもあるお出掛け回数が目減りする苦しい時期を過ごしておりました。
それでも数少ない休日を利用したお出掛けもしておりましたが、ほぼ倭姫命と伊勢に纏わる地へと行っており
ました。
レポがたんまりと溜まっておりますのでサササっとをお伝えしま~す。
それでは前回お伝えした倭姫ご巡幸旅の2回目をお伝え致しますね

【2016年7月23日(土)】  倭姫巡幸 2 

大神神社にて桧原神社は神職はおられますかと尋ねたら、8時30分に大神より向いますよと教えられたので、
時間をつぶすため初瀬方面へと車を走らせる

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ここって・・・

初瀬 [長谷寺] (はせでら) 

であります!

長谷寺は2014年2月に訪れましたが、その時は雨と雪が降る寒い冬だったのですが、夏は真逆で暑くてたまりません。
再度訪れた、、、ではなく、参道途中に入口がある神社が目的。
今回は日本神話なのですから、寺院はちょいとお休みでありやす。
(山門が修復工事しているみたいです)

初瀬を訪れたのは下の地図で右側に位置する與喜天満神社がお目当て。
左奥が長谷寺という位置関係

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08:15 [與喜天満神社] (きよてんまんじんじゃ)

倭国 伊豆加志本宮 (わこく いつかしもとのみや)

與喜天満神社は、天満宮と名が付くことから藤原道真公を祀る神社なのですが、実は天照大神も祀られているんです。
創建は紀元前とも伝えられ、倭姫命巡幸1回目の旅ルポでもお伝えした、第10代崇神天皇(すじんてんのう)の皇女、豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)が天照大神を祀る地として巡幸し、丹後の籠神社(こもじんじゃ)より大和へ戻り祀られたのが與喜天満神社がある與喜山に伊豆加志本宮を造られたと伝えられているが、あくまでも伝承の地とされています

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神社の入口に有料駐車場があったのですが、今日の行程がたんまりあるのと、まだ係の方もおられないため、車道に一時駐車して写真だけ撮って退散

来た道を引き返して大神神社より北に位置する桧原神社へと向かいます

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赤色枠が大神神社で、右(東)側が御神体である三輪山。
その北側に位置するのが桧原神社となります

08:50 [桧原神社] (ひばらじんじゃ)   

倭国 笠縫邑 (わこく かさぬいむら) 

「桧原神社」を入力し、ナビが示すルートを走るのですが、これがまたとてつもなく狭い道を教えてくれるのですが、
「この道でいいの?」と思うくらい細い道と、未舗装道路を突き進んだ先に神社が見えてくる

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古代を語る上では「邪馬台国」からとなりますが、九州説や畿内説と未だに分かっていないのですが、第10代崇神天皇(すじんてんのう)が在位されたヤマト王権は三輪山の麓となる巻向(まきむく)周辺とされています。正確な位置までは分かっていませんが、1937年から2012年まで長きに渡って発掘調査がされた纒向遺跡(まきむくいせき)によって、時代背景や生活等が分かって来ているそうです。
また、この発掘で出雲大社の大社造りと、伊勢神宮の神明造りに似た建造遺構も発見され、大国主(おおくにぬし)と天照(あまてらす)の2神が存在したとことが証明?されているみたい(あくまでも推測)です。
※大神神社の祭神である大物主は、大国主と同一と云われています

前回の「倭姫命巡幸1 (倭姫命巡幸を辿って)」 でも記しましたが、第10代崇神天皇の宮廷内には、当初「天照大神」と「大国魂神(おおくにたまのかみ)」が祀られていたが、都では疫病や反乱によって民は都から離散してしまう状況になってしまい、崇神天皇は娘である豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)に天照大神を祀る地を巡り、最初に祀ったのが桧原神社周辺と伝えられているのであります

因みに

豊鍬入姫命の巡幸は次の通り。
尚、神社名はあくまでも推定(比定地)とされる場所であります
※比定地とは、邪馬台国等の現在どこであるか分からない場所を指す言葉で「比較して推定する」という意味だそうです

1 笠縫邑       かさぬいむら          桧原神社    (奈良・巻向・倭国)
2 吉佐宮       よさぐう              籠神社      (京都府・宮津・丹波国)
3 伊豆加志本宮  いつかしもとのみや      與喜天満神社 (奈良・初瀬・倭国)
4 奈久佐浜宮    なぐさのはまのみや      日前国懸神宮 (和歌山・木乃国)
5 名方浜宮     なかたのはまのみや      伊勢神社    (岡山・吉備国)
6 御室嶺上宮    みむろのみねのうえのみや 大神神社    (奈良・三輪・倭国)
※7番目以降は倭姫命に託されました

父である天皇からの命により豊鍬入姫命が天照大神を責任もって祀られた初代「斎王、斎宮」となられたのです。
因みに、、、現在でも伊勢神宮では皇族出身女子が、天皇の遣いによって祝詞をあげられる「祭主(さいしゅ)」と呼ばれます。
どちらも皇女がという点は似た感じではありますが、斎王・斎宮は未婚女子の皇女で、長き年月を天照大神に捧げる点は確実に違いがあります

また、桧原神社を初めとする天照大神を祀る場所を「宮」と呼び、伊勢神宮という神宮名が付けられた後は「元伊勢」呼ばれるんだそうです

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大神神社では神職にお願いしなければ観ることが出来ない「三つ鳥居」が、
ここ桧原神社では直接観ることが出来るんですよ

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三つ鳥居の前には豊鍬入姫宮(とよすきいりひめのみや)が祀られている

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三つ鳥居を背にすると・・・

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注連柱と呼ばれる鳥居越には二上山が望め、夕陽がとても綺麗なんだとか・・・

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注連柱(しめはしら)とは、鳥居の原型ともされていて、縄文時代より門として柱を2本建てたことが始まりとされ、2本の柱に縄で結び人と森の境界されたそうです。
その後、神の住む聖域には注連柱が造られ、柱と柱に梁を渡し鳥居となったと伝えられている。
2本の柱を結んだ縄は、注連縄(しめなわ)へと変化していったそうです

私がお参りされている時に神職が来られたのですが、社務所準備もあり御朱印は貰えませんでした。
どうしても戴きたい方は午前9時以降に行かれる事をお勧めいたします

豊鍬入姫命の後を託された倭姫命も檜原神社から伊勢へと向かわれる檜原神社。
ここがこの旅の本当のスタートとなります

追伸

巻向へ来たならばやはり訪れておかなければならない場所があります

それは・・・

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箸墓古墳と呼ばれる大市墓(おおいちのはか)

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邪馬台国を作ったとされる卑弥呼の墓とも噂されている箸墓古墳。
前回、奈良に訪れた際も立寄ったのですが、古墳近くまで来たのは今回が初めてです

墓主は第7代孝霊天皇の皇女「倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)」とされ、この皇女は巫女的な力を持ち、大神神社祭神である大物主の妻であったと日本書紀では伝えられている

古くから倭迹迹日百襲姫命は卑弥呼だったのではとも云われ、天照大神とも噂されているが、あくまでも説のひとつ。
宮内庁や考古学団体による立入調査はされるものの、発掘調査をされないため、「邪馬台国は何処か」「卑弥呼の墓はどこか」と云った謎は、完全にミステリーの世界。はっきりしない日本人の性格と同じで、邪馬台国と卑弥呼も憶測の中で存在するのでしょうね

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こちらが箸墓古墳の全景

更なる追伸

上の写真で左側に位置する建造物

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それは素麺の老舗でもある「三輪そうめん山本」さん
建物内では素麺を食せる店舗と、売店があり、立寄ったついでに中を見学

最終的には戦利品、、、いや土産として素麺を購入

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素麺よりも蕎麦派の私ではありますが、夏にはやっぱり素麺ってことで3袋ほどお買い上げ

これで当面は素麺が食べられそうです(笑)


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コメント 8

けせらんぱさらん

いろいろ神秘ですね!

私も普段は蕎麦好きですが 夏は 素麺も です (^^♪
by けせらんぱさらん (2016-10-03 22:44) 

yamatonosuke

奈良に来られてたのですね。
夏の奈良の暑さはいかがだったでしょうか。
大神神社の近くにある「蕎麦がき屋」に先日行ってきました^_^
by yamatonosuke (2016-10-04 01:25) 

kuwachan

夏の奈良は、京都とともにちょっと遠慮したい感じです^^
お素麺と言ったら三輪そうめんという位有名なお店ですよね。
食欲のない時でもつる~っと入っていきます。美味しいですよね。
by kuwachan (2016-10-04 19:03) 

わけん

けせらんぱせらん さん
コメントありがとうございます。
夏に食べてこそ素麺ですよね(笑)
おろし生姜に紫蘇を加えて・・・まだ暑い日もあってまた食べたくなります
by わけん (2016-10-06 21:18) 

わけん

yamatonosuke さん
このレポは7月のでありまする。
大神神社から山間へ逃げてしまい奈良の暑さは避けました。
奈良と京都、、、夏の暑さは半端ないですよね。
関東と比べたら亜熱帯のような・・・そんなことはありませんね(笑)
by わけん (2016-10-06 21:22) 

わけん

kuwachan さん
私もそう思います。
京都の夏は生きていけないくらい暑いですよね。
京都や奈良の人って素晴らしいと尊敬しちゃいます!
夏は白米よりも素麺が一番。昼食は素麺率が高かったです
by わけん (2016-10-06 21:26) 

鴨媛

ご無沙汰しております。
この界隈については私もあれこれ語りたくなりますが(笑)、
・・・とても神秘的な地域ですよね。
私もここを、
三輪素麺30束背負って歩いたものでした。
これから柿の葉が色づく、
美しい季節の到来です。
by 鴨媛 (2016-10-12 10:25) 

わけん

鴨媛さん
お久しぶりです。
そうですよね。奈良は鴨媛さんのホームグラウンドですもんね。
巻向エリアはとても神秘的な地域そのものです。
知れば知るほど、訪れれば訪れるほど更にもっと行ってみたい気が高まります。

えっ?
素麺を30束も背負って歩いたんですか?
まるで行商じゃないですか!しかし30束は重いのでは?
by わけん (2016-10-13 23:18) 

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