【小県】 別所温泉 [長野]
【2010年6月5日】 [お出掛けアーカイブ]
鹿教湯温泉と山を挟んで上田平に面する別所温泉へ向う
平井寺トンネルという有料道路を抜、鹿教湯から別所へは車で20~30分の距離にありやす
こちらは長野新幹線の上田駅とを結ぶ上田交通の別所温泉駅
駅ではハイカラさん姿の駅員さんがお出迎えです
昔はこの丸い窓が独特の電車が走っていたそうです(長野計器という工場の前で)。『半自動ドア』とガラスに書いてあるのが何とも言えませんね。こちらは資料館らしいのですが、誰もおらず車内を観ることは出来ませんでしたわ
ささ、別所温泉内を巡ってみよう!
別所温泉で有名な寺院の1つでもあります北向観音
長野の善光寺が南向きに対し、北向きとお互い向いあっていることから「北向観音」と呼ばれるようになったそうですわ
善光寺や北向観音だけお参りするのは『片参り』となり、どちらもお参りしないといけないのだそうです
こちらが観音堂で長野善光寺と同じ撞木(しゅもく)造り、境内からは塩田平を望めるのですが、善光寺とは直線で向いていないような気がするのですが、微妙なことは気にしないほうがいいみたい(笑)
こちらは「愛染かつら」
原作者である川口松太郎は、この木をモデルに「愛染かつら」を書いたんだそうで、往年の名優「上原謙」と「田中絹代」が共演した映画で大ヒット、それ以来こちらに訪れる方がぐんと増えたとか・・・
主題歌となった『旅の夜風』、、、♪花も嵐も~踏み越えて~♪ ←こちら歌詞を読んで歌える方は、立派な昭和生まれですね(笑)
上の写真左は「温泉薬師瑠璃殿」でやんす、右は来た道の参道
ここ別所温泉には国宝のお寺があり、北向観音から徒歩でも行ける「安楽寺」へ行ってみました
正面の本堂で拝観料300円を支払い、階段を上がって行くと・・・
八角三重塔が見えてくる
昔は奈良や京都にもあったという八角三重塔(国宝)は、日本で唯一の建物なんだそうで、鎌倉時代末期の建造
長野県では松本城や善光寺を含め、5つある国宝建築物の1つ
一見、四重塔とに見えるのですが、一番下の屋根は庇になるんだそうですわ
国宝に相応しい風格を出しておりまする
【小県】 鹿教湯温泉 [長野]
【2010年6月5日】 [お出掛けアーカイブ]
大王わさび農場から犀川を渡り国道254号線で三才山(みさやま)トンネルを抜けて鹿教湯温泉へ
鹿教湯と書いて「かけゆ」と読みます。。。難読地名に入るのかな?
昔に猟師が矢で鹿を射とめながらも逃げられ、鹿を追って山に分け入った先に温泉を見付けたのが始まりで、『鹿に教えて湯』からここを「鹿教湯温泉」と名付けられたんだそうです
この時は私の老夫婦も一緒で、何度か聞いたことがあった鹿教湯温泉へ立ち寄ってみやした
父方の曽祖父が金沢出身だと金沢東茶屋のお出掛けレポートでお伝えいたしましたが、私の祖父は夏になると、丸子町にある鹿教温泉へ湯治と避暑を兼ねて訪れていたんだそうです
私も一度連れて行って貰ったらしいのですが、全く記憶にはないんですわ。。。何しろ私の父と母がまだ結婚する前で、一緒に婚前旅行として同行したこともあるんだとか・・・何せ40~50年前の話で私に記憶が無いのも頷けますわ
湯治をした宿は「斎藤旅館」というらしく、温泉街を探してみるのですが50年近い年月によって老夫婦の記憶も当てには出来ず、土産店で尋ねると『あぁ~斎藤ホテルね』と詳しく教えてもらうと・・・
巨大なホテルが!
老夫婦は車を降りてズンズンとホテルのロビーへ向かい、年配の男性に昔話を始め、昔の斎藤旅館であることを確認したみたい。ホテルの男性従業員は嫌な顔をせずアルバムを出していただき、旅館時代の写真を見せていただいた
≪斎藤ホテルのHPより≫
男性従業員のネームプレートを覗いてみると、支配人と記されていて私の老夫婦は遠慮も無く立て続けに質問を浴びせておりましたわ
何でも当時は珍しかった乗用車を連ねて訪れ、トラックには冷蔵庫やら扇風機といった家電や食料を積んで来ていたんだそうです。当時は一大イベントだったそうです
祖母は足が悪く温泉療養を目的で来ていたんだそうですが、近代化された現在のホテルでも湯治目的で訪れる方が多く、昔は無かったプール等も備えているんだとか、、、支配人に対して無礼な老夫婦(もう2年前ですがね(笑))、一応宣伝しておかなきゃいけませんね
リンクってリッチテキストを切り替えなきゃいけないのね、、、難しい
リンクは最後にして少し鹿教湯温泉内を散策ぅ
こちらは内山川に掛かる「五台橋」
現世と神の世界を橋なんだそうです
橋を渡ると階段と坂道があって、祖母は毎日何度かこの坂を上り下りしていたんだそうです
この坂は「湯坂」と呼ばれ、湯治客のリハビリとして今でも歩いているそうです
坂を昇り詰めると「文殊堂」と呼ばれる寺院があり、開祖は1709年とのこと
お堂の外観には彫刻が施されていて、写真には写っていないのですが、お堂内に立派な龍の天井絵があります
一応、龍の下で手を叩いて(神社じゃないのでやってはいけない行為です)みましたが、あっちの龍とは違いました(笑)
屋根がある橋を渡ると温泉薬師堂があります
萱葺きの屋根で味わいがありますね
湯治じゃなくても良い温泉地のような気がするのは、観光地温泉じゃないからなのかもしれませんね
斎藤ホテルさんの駐車場へ戻ると老夫婦が質問攻めしていた支配人さんが子供達と一緒に何やらやっています
ボールでも木の枝に引っかかってしまったのかな?と思っていたら子供達の口はモグモグとしている
近付いてみると
さくらんぼ でありました
私も1つと食べてみると、山形の佐藤錦とは言えませんが酸っぱ味と甘い味がミックスされ美味でした
老夫婦は2人して「あぁ~ここだ」「ここお義母さんと歩いたわ」「そうそう、変わっていない」とブツブツ話しながら歩き、50年近くタイムスリップしていたみたいです
ホテルのパンフレットも貰って来たのですが、2年経っても連れて行っておりません、、、親不孝行ですね、、、私
あっそうそう、金沢まで行って来た話を老夫婦に告げたら、夏はここに行くかと勝手に企画しているのですが。。。どうしましょ
あまりにも点と点で結んだ場所に行けと言われても。。。考えておくといたしますかね(笑)
50年前は松本方面からアプローチする道路は無く、鹿教湯温泉は小県(ちいさがた)方面からしか行けなかったので、当初老夫婦は何故こっちから来れるのか?と聞いてくるので、トンネル工夫のお陰なんじゃない?とあしらうと親父は「お前は馬鹿か?いまどき工夫なんておらんわ!トンネル職人が造ったんだ」と返しの言葉もちんぷんかんぷんだったのを思い出しました(笑)
これでも親父は元建築屋なのですが、こんな会話をして今も倒れず建っている建物があるかと思うと、かなーり不思議です^^
http://www.saito-hotel.co.jp/index.html
↑こちらが斎藤ホテルのURLでありまする
【安曇野】 大王わさび農場 [長野]
【2010年6月5日】 [お出掛けアーカイブ]
皆さまこんばんはデス。昨夜は窓を閉めなければ寒くて寝れぬ関東ですが、今夜も寒そうな予感が・・・
そんなことは置いといて、お出掛けネタも無くなってきたので
京都はどうしたんだ?というご意見をお持ちのみなさまへ、、、デジカメのレンズに水滴が付いていたせいで写真の殆どが霞んでおる状態なもんで、そのうちまとめて書きますので暫しお待ちをm(_ _)m
で 今夜は同じ季節の写真を振り返る、名付けて『お出掛けアーカイブ』と称し
長野県の安曇野にある「大王わさび農場」をお送りいたしやす。今から2年前の6月5日(土)でありやす
中央道から長野道へ分岐し、松本の次の豊科インターを降り、犀川と穂高川が交わる場所に「大王わさび農場」がありやす
入園、駐車場共に無料で東京ドーム11個分の広さに、わさびが育てられているんです
ゲートをくぐると大きなわさびの石像が・・・
海老のように曲がった上の辺りが黒光りしているのは、たぶん上に乗られているからでしょうかねぇ
そんでもってわさび畑
黒い屋根が掛かっておりますが、この下にわさびが育てられておりやす
これも畝と呼ぶのでしょうか、、、小石で出来た畝の畑にわさびがズラリ
こちらは植えてまもないわさび君でしょうかねぇ?その先では新しい畑作業をされておりまするぅ
広い農場内には「大王窟」という祠や、大王神社なるものも。。。
直売店ではわさびがズラリ
形の悪いわさびをお姉様方が擦りおろし、道行く人に振る舞っている
それじゃ私も
ペロり
練りわさびと違って柔らかな辛さの本わさび、ピリっとしながらも爽やかな辛さってところでしょうか
売店には「わさび」が入ったソフトクリームも売っておりましたが、こちらは予想を反し甘かったですよ~
ちょびっとだけ緑色のソフトクリーム(現在330円、HPから50円引きのクーポン有)でありましたわ
この日は少し霞んでおりましたが、農場から北アルプスが一望できます
農場に近い川には水車小屋があって、黒澤監督の映画「夢」で脚光を浴び、昨年のNHK連続テレビ小説「おひさま」や、旅番組やサスペンスドラマで安曇野が舞台になると必ずこちらが撮影されています
ゴムボートでの川下り、、、涼しそう。。。いや大変そう(笑)
透き通る川面はほんとに美しかったですわ
農場内はゆっくり巡り、ちょびっと食べたりして1時間ってところでしょうか、観光バスも続々やってきておりました
時間もお昼時ってことで、農場に近い蕎麦店へ
そば庄さん(HPを確認し、まだやっているお店す)
団体客を相手されるのか、店内は広く100名以上入れる大きなお店
メニューで目に入ってきたのは「わさび菜そば」
地元のわさび菜と大根おろしで食べる夏にピッタリなお蕎麦、少しだけ鼻にツーンと来ますが美味しかったですよ
確か1000円はしなかったような・・・
広い農場の「大王わさび農場」、安曇野に立ち寄られるなら行ってみるべし
【石川】 金沢 ひがし茶屋街 [北陸]
【6月9日 土曜日】 午後6時20分
時刻は午後4時50分、夏至に近い6月だから曇った空でも午後6時30分までは明るさが残っているだろうと、車を金沢市街へ進める
目指すはガイドブックで目を引いた「ひがし茶屋街」、昔ながらの茶屋街を観光地化されているみたい
日が沈むのが先か、目的地に着くのが先か、行ってみなければわからなーい(笑)
高速道路の北陸道は那谷寺からちょっと遠めだもんで、国道8号のバイパスで金沢市街を目指します
福井県でも見掛けたラーメン店がここにも!
その名も「8番らーめん」、字体を見ていると今では無くなってしまった「すかいらーく」っぽい字体で書かれているが、北陸では代表するラーメンのチェーン店なんですね
ウィキペディアによると、創業者が国道8号線沿いに店舗を構えたから名前を「8番」と決めたとか・・・よく調べると北陸や中部地域を中心に出店していて東は埼玉県の川口、西は岡山県の倉敷付近、また日本だけでなく中国にも。。。一大ラーメンチェーンだと知りましたわ
もう夕飯時なのですが、先へ急ぐ、、、わけん号
午後6時に金沢市街に到着、香林坊って中華店?と思っていたら金沢の繁華街なのですね、若者の発信基地でもある109(マルキュー)もあって、その交差点を右折して正面は兼六園。21世紀美術館も含め市街の散策は次回へ持ち越して目的地の東山ひがしの東茶屋街へ
浅野川を渡ってすぐの信号を右折した先の公園に駐車場を見付け、茶屋街へ向う
どうにか日暮れまでには間に合ったみたい。。。時刻は午後6時20分、さすが6月だけあってまだ明るさが残っています
カメラでの映像だからか、実際よりもちょっと明るく撮れてくれるのが助かりますわ
なんでも国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、元々は料亭等がいっぱい建ち並ぶ大人の街だったそうで、今では土産物店や喫茶店等が多いらしい
それじゃ珈琲でもと思っていたら、どこも閉店していて入れる店はありませんでしたわ
先日、読売新聞の中折り広告でここの茶屋街を芸者さんが歩いている写真が載っていた
もっと夜が更けると雰囲気もガラリとかわるのでしょうかねぇ
なんか京都の祇園に来ているような雰囲気でありました
一部の建物はベンガラ色に塗られていて、なんとも言えない趣きが出ていますね
夕暮れ手前とあって独特なベンガラ色は映えませんが、昼間はもっと鮮やかなのでは・・・
こちらは茶屋街近くを流れる浅野川
梅雨真っただ中の「北陸スーパー日帰りお出掛け」ではありましたが、ここ金沢のひがし茶屋街でおしまいデス
これから約500km先にある我が家へGo!
北陸道の金沢森本ICから一路北へ
帰りのルートは
遠回りなのですが、北陸道~上信越道~長野道へ抜けて中央道で相模湖ICを目指します。東名高速経由よりも車が少ないので走るのが楽なんですわ
夕飯を食べておかないと高速道路のサービスエリアとは言え、夜には閉まってしまのでね
で
富山のサービスエリアで食事をし、土産物コーナーで物色していたら
銭湯で見掛ける「ケロリン」の洗面器を発見!!
越中薬売りの富山が本拠地なのでしょうかねぇ~
♪ケーロリン、ケーロリン、青空晴ーれた空~♪、、、
ケロリンの洗面器を見て、CMソングを思い出すってことは昭和人の証なのかも(笑)
それにしても1300円とは・・・銭湯で使わせて貰っているせいか高いように感じますが、銭湯で置いてあるってことはかなりな強度を持った洗面器なのでしょうね、手にしたら重厚感ありましたもん
そして明日の昼食用としてこちらも買っちゃいました
洗面器と同じ1300円のます寿し
食べるまではいくつかのハードルを要しますが、いつ食べても美味しいです
何度か休憩をして中央道へ合流すると車がほとんど走っていないんです
岡谷JCT手前で西へ向かう中央道で事故と案内板に出ていた影響か何かなのかな?と交通情報を確認したら、駒ヶ根付近で事故があり上下線とも通行止め。その結果、とんでもなく寂しい中央道となっているみたい
7~8回近く休憩を繰り返し、相模湖ICには午前1時45分に到着し、自宅へは午前3時前
29時間を使ったお出掛けが無時終了、翌日の日曜日は寝て起きて寝ての繰り返しをしておりました
地図を張り付けられる機能を使ってみました(笑)
【石川】 那谷寺 [北陸]
【6月9日 土曜日】
丸岡城より県道で国道364号に入り、石川県を代表する山中温泉方面へ
山中温泉手前の栢野という地区にあった「菅原神社」へ立ち寄ってみました
[山中温泉 菅原神社] 午後3時40分
昭和天皇も訪れた栢野(かやの)地区にある菅原神社は、何でもパワースポットなんだそうですわ
推定樹齢2300年の杉で「栢野の大スギ」と呼ばれ、昭和天皇が昭和22年にご覧になられたことから「天覧の大杉」とも呼ばれているんだそうです。杉の根を守るために参道は浮橋のようになっている
御神木にもなっていて、雨の中でありましたが何か良いことが・・・と失礼ではありまするが、この大杉に手を触れて神社を後にいたしやした
途中、賑やかな山中温泉のメインストリートを通り過ぎて、小松市の那谷町へ
[小松市 那谷寺] 午後4時15分
今回、北陸を訪れた目的は永平寺と、ここ那谷寺
拝観時間が午後4時45分までとあって途中はだいぶ急いでやって来た甲斐があり、どうにか時間前に入ることができました
那谷寺と書いて「なたでら」と読むこの寺院は、高野山真言宗別格本山という山号を持ち、創建は717年で飛鳥時代から奈良時代に入った頃であるから、かなり古い寺院であることは確かのようです
拝観時間はあと30分ってことで先へ急ぎまする
こちらは平成2年に造られた金堂
そして参道を歩いて行くと、こちらも苔が鮮やかに迎えてくれます
視界が開けたら左手には「奇岩遊仙境」が見えてきます
つつじがかろうじて花が咲いていましたが、見頃は過ぎてしまったみたいです
こちらの唐門をくぐると
本殿と大悲閣拝殿が現れる(写真は大悲閣拝殿)
小さな清水の舞台のようです
中に入ると岩窟があって、岩に張り付くように本殿があり、中には厨子がありました
岩のトンネルを通り抜けると池のほとり
やっぱ新緑は綺麗ですね
ちょこっと階段を昇った先には少し小さな三重塔が建っています
三重塔からは楓月橋で鎮守堂まで渡されています
鎮守堂から奇岩遊仙境が見渡せます
紅葉の時期はとっても鮮やかになって格別な景観なのでは・・・
ん?
奇岩の中を歩いている人が!
ここって入れるんだ。。。時間があればまた違った境内が観れたのかも
それにしても手摺のない岩肌を歩くとは・・・若者にしか出来ないかもしれませぬ
階段を下って見上げると三重塔が見えました
この時点で制限時間いっぱいの午後4時45分、も少し時間があればゆっくり拝観出来たのですが、30分では足らなかったですわ
山門を撮るのを忘れてたとカメラを構えたら、もう閉めるところでありやした
名刹と呼ぶにふさわしい那谷寺
春と秋が一番美しいのではないでしょうかねぇ
今回のぶらり旅で、平泉寺白山神社と永平寺、そして那谷寺の寺社は選んで正解でありましたよ~
拝観料は600円、書院と庭園は別途200円。夏の拝観時間は08:30~16:45 冬は08:45~16:00
駐車場は無料で200台ほど止められるみたいですよ